ことなみさんの書評



残酷な事件の裏に漂う哀感。コーマック・マッカーシーの世界を読む。
「チャイルド・オブ・ゴッド」は初期作品(1973年)だか、映画化によって2013年に邦訳された。 …
投票(25)コメント(0)2016-11-14





「昔のほうが悪い奴が多かったと思いますか、と保安官補が訊いた。 老人は水に浸かった町を眺めやった。いやそうは思わんね。人間てのは神様がつくった日からずっと同じだと思うよ」(本書より) 題名は人間の事です。
新藤兼人が1962年に撮った『人間』という映画があります。短い航海の予定だった船がエンジンの故障と風…



哀しい、怖い、苦しい、そんな言葉では表現できない感情が、言葉を喪わせる犯罪小説。
家族を失い、家を失ったレスター・バラードは、逃げるように追いやられ 山間の小屋暮らしを始める。次第…



目をそらすことができない深みを見せる犯罪小説
現代アメリカを代表する作家の1人、コーマック・マッカーシーの初期作が刊行された。原書は1973年作…