三太郎さんの書評



翻訳者である須賀敦子さんのあとがきによると、この小説は1994年、イタリアの政治的環境がはっきり右傾化した時期に発表された。舞台は欧州にファシズムの嵐が吹き荒れ始める1938年のポルトガル。
この小説が発表された1994年は、あの大富豪でメディア王のベルルスコーニが選挙で勝利し、初めてイタリ…



舞台は1938年のポルトガル・リスボン。独裁政権下で年配の文芸記者・ペレイラは巻き込まれていく。
ヒトラーがオーストリアを併合し、ポルトガルはドイツとイタリア、さらにはフランコ独裁の隣国スペインの影…





ぼくたちは、南人間なのさ、ペレイラ。
タブッキ のイベントの前に、「インド夜想曲」を読んで行こうと思った。 だが、誰かに貸しっぱなしにな…





戦争の足音が聞こえる。
最初ペレイラって女のひとの名前かと思っていた。まさか肥った中年の男だと思わなかった。そんなペレイラが…




凡庸な欲望に秘められた“倫理”
1994年、イタリアで、マスコミを自らの事業の一部に取り込むことで封じ込んだベルルスコーニが首相と…




タブッキにしては珍しい政治的なテーマ
すべての記述はタイトル通り「供述によるとペレイラは……」とか「……とペレイラは供述している」という…





時代は第二次世界大戦直前で、ポルトガルは微妙な情勢でした。物語は、ぺレイラという男の供述をもとにした長々としたレポートになっています。
時代は第二次世界大戦直前で、ポルトガルは微妙な情勢でした。 物語は、ぺレイラという男の供述をもとに…





文学とポルトガルをこよなく愛したイタリア人作家タブッキが、ファシズムの嵐が吹き荒れた時代を描くことで、人間の尊厳、社会への義務、人が人として生きることの意味を正面から問う。
供述によると、ペレイラがはじめて彼にあったのは、ある夏の日だったという。 少し堅苦しそうなこん…