manjyuさん
レビュアー:
▼
『怖い』と『面白い』は紙一重だなあ。
若槻慎二は、生命保険会社に勤務している。
入社して五年間、本社の外国債券投資課という部署に配属され
アメリカの長期金利や為替相場といったことが頭を占めていた。
しかし、昨年の春に京都支社に異動となり、死亡保険金の査定を行うようになった。
そうして初めて自分が人の生死を扱う企業の一員であることを実感していた。
そんなある日、若槻は
「保険金は自殺した場合も出るのか。」
という電話での問い合わせを受ける。
最初はマニュアル通りに対応するが、
自殺しようとしている人かもしれないと直感し
説得を試みる。
しかし、それは事件のほんの幕開けでしかなかった。
クレーム電話に対応するために、加入者の家を訪ね
首を吊った少年を発見することになってしまう若槻。
ほぼ一緒に死体を発見した父親の挙動に不審をいただいた彼は
警察にそのことを告げるが・・・
この本ずっと気になっていたのだが、ともかく表紙が怖い。
そのじつさんの書評 を拝見して、私が最も苦手なホラーだと直感し
「無理無理ムリ、絶対無理。近づかない。」
と心に誓ったのです。
しかし、その後 はるほんさんの書評 を拝見したら
「あり?ホラーじゃない?」
と思い、確認させていただいた結果、読むことに決定。
一気に読もうと思い、タイミングを見計らっていたのですが
結局怖すぎて、途中何度も休憩を入れました。
私が非常に怖がっている霊・・・的要素の怖さではないのですが、
やっぱり怖かった。
家で一人で読むのが嫌だったので、職場で読んでいたのですが、
最終盤、ものすごく読むのを止めるのが嫌なところで
まさかの休憩時間終了。
え~ TT
途中じわじわと姿を見せる犯人。
シャイニングを彷彿とさせる終盤も文句なしに怖かった。
でも何が一番怖いかって、
サイコパスが退治されることを心底望んでいた自分に気付いた時。
確かに自分はマザーテレサでもガンジーでもないけれど
普段は暴力どころか揉め事すら大嫌いな普通のおばさん。
それなのに相手がサイコパスだとレッテルを貼ると
「あなたなんてもはや人間じゃない。とっと退治されてしまえぇ。」
と思ってしまう。
これが思考停止状態というんだろうか。
かといって、サイコパスの気持ちなんてやっぱり分からないし
分かりたくもない。
どうしたら、いいんやろ?
と思いながら、小説の巻末に進んだら
「本書は、第4回日本ホラー大賞の大賞受賞作です。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
え・・・やっぱりホラーだったんだ。
悩むの止めとこう。
(そういう問題か?^^;)
私の駄文を見にいらした記念?に是非、
そのじつさんとはるほんさんの素晴らしい書評もご覧ください。
そのじつさん、はるほんさん、ご紹介いただきありがとうございました。
入社して五年間、本社の外国債券投資課という部署に配属され
アメリカの長期金利や為替相場といったことが頭を占めていた。
しかし、昨年の春に京都支社に異動となり、死亡保険金の査定を行うようになった。
そうして初めて自分が人の生死を扱う企業の一員であることを実感していた。
そんなある日、若槻は
「保険金は自殺した場合も出るのか。」
という電話での問い合わせを受ける。
最初はマニュアル通りに対応するが、
自殺しようとしている人かもしれないと直感し
説得を試みる。
しかし、それは事件のほんの幕開けでしかなかった。
クレーム電話に対応するために、加入者の家を訪ね
首を吊った少年を発見することになってしまう若槻。
ほぼ一緒に死体を発見した父親の挙動に不審をいただいた彼は
警察にそのことを告げるが・・・
この本ずっと気になっていたのだが、ともかく表紙が怖い。
そのじつさんの書評 を拝見して、私が最も苦手なホラーだと直感し
「無理無理ムリ、絶対無理。近づかない。」
と心に誓ったのです。
しかし、その後 はるほんさんの書評 を拝見したら
「あり?ホラーじゃない?」
と思い、確認させていただいた結果、読むことに決定。
一気に読もうと思い、タイミングを見計らっていたのですが
結局怖すぎて、途中何度も休憩を入れました。
私が非常に怖がっている霊・・・的要素の怖さではないのですが、
やっぱり怖かった。
家で一人で読むのが嫌だったので、職場で読んでいたのですが、
最終盤、ものすごく読むのを止めるのが嫌なところで
まさかの休憩時間終了。
え~ TT
途中じわじわと姿を見せる犯人。
シャイニングを彷彿とさせる終盤も文句なしに怖かった。
でも何が一番怖いかって、
サイコパスが退治されることを心底望んでいた自分に気付いた時。
確かに自分はマザーテレサでもガンジーでもないけれど
普段は暴力どころか揉め事すら大嫌いな普通のおばさん。
それなのに相手がサイコパスだとレッテルを貼ると
「あなたなんてもはや人間じゃない。とっと退治されてしまえぇ。」
と思ってしまう。
これが思考停止状態というんだろうか。
かといって、サイコパスの気持ちなんてやっぱり分からないし
分かりたくもない。
どうしたら、いいんやろ?
と思いながら、小説の巻末に進んだら
「本書は、第4回日本ホラー大賞の大賞受賞作です。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
え・・・やっぱりホラーだったんだ。
悩むの止めとこう。
(そういう問題か?^^;)
私の駄文を見にいらした記念?に是非、
そのじつさんとはるほんさんの素晴らしい書評もご覧ください。
そのじつさん、はるほんさん、ご紹介いただきありがとうございました。
お気に入り度:







掲載日:
外部ブログURLが設定されていません
投票する
投票するには、ログインしてください。
三度のご飯より、本が好きです。
皆さまの素晴らしい書評を拝読するほどに
読みたい本がどんどん増えていくことが悩みの種です。
(読書速度が追いつきません。TT)
書評とは言えない駄文に
いつもコメントや投票をありがとうございます。
皆さまの暖かさが、大変励みになります。^^
この書評へのコメント
 - コメントするには、ログインしてください。 
書評一覧を取得中。。。
- 出版社:角川書店
- ページ数:392
- ISBN:9784041979020
- 発売日:1998年12月01日
- 価格:700円
- Amazonで買う
- カーリルで図書館の蔵書を調べる
- あなた
- この書籍の平均
- この書評
※ログインすると、あなたとこの書評の位置関係がわかります。






















