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風竜胆さん
風竜胆
レビュアー:
また、つまらぬものを書いてしまったw こんどこそ、乙女部のみなさんから、石を投げられるかもww
【司会(風)】
 今回、「本が好き!」で開催されている、「復活!課題図書倶楽部・2015」参加のため、アガサ・クリスティの「春にして君を離れ」(早川書房)を読んでみました。クリスティと言えば、ミステリーの女王ですが、この作品はミステリーではありません。主人公のジョーン・スカドモアという女性が、娘の病気見舞いに訪れたバグダッドから、ロンドンに帰る途中、列車が不通になって、宿泊所に何日も滞在することになるわけですが、他にやることもないので、いろんなことを考えてしまう。そうして、考えていくうちに、夫のロドニーや子供たちとの関係について、これまで思いもよらなかったことが見えてくるというような内容なんですね。この本の裏表紙には、ロマンチック・サスペンスというように書かれていました。既にレビューは、「本が好き!」で多くの方がされていますので、我がチーム風竜胆では、メンバーから一言ずつコメントをいただいて、レビューに代えることにしたいと思います。それでは、まず私から。

【風】
 宿泊所で退屈したジョーンが、<量子論のような、むずかしい理論を、やさしく説明してくれるような本>を持ってくればよかったと言っているシーンがありますが、「量子論」という言葉を知っているだけで感心ですね。この作品の舞台となっている時代が、第二次世界大戦が起ころうとする直前のようですから、ちょうど量子論が発展しつつある時期なんです。こういった話題をさりげなく入れて、時代感をだしているのは、さすがにクリスティというところでしょうか。ご婦人には、物理学に興味を持たれる方が少ないですが、もっと多くの方に関心を持って欲しいものです。

【竜】
 これは、ミステリーではないということですが、殺人事件が出てこないだけで、本質はミステリーだと思います。これまで、目をそらしていた自分の本当の姿を、色々な手掛かりから推理していくというのは、まさにミステリーの手法そのものです。ミステリーの女王の本領発揮というところですね。

【旦】
 こんなおばちゃん、別に珍しくないで。そこらにようけおるがな。なんでも、自分が思うとるように、他人が動かんと気がすまへんのやな。自分の考えが絶対に正しいと思とるんやから始末におえへんわ。おまけに、しょうもないトリ頭やし。せっかく真実に行き着いたと思うとったら、結局のところ、帰ったとたんにきれいさっぱり、元の木阿弥や、お猿の反省よりお粗末やなあ。

【月】
 ぐーすか・・・・ (熟睡中のようです 風)

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風竜胆
風竜胆 さん本が好き!免許皆伝(書評数:2795 件)

昨年は2月に腎盂炎、6月に全身発疹と散々な1年でした。幸いどちらも、現在は完治しておりますが、皆様も健康にはお気をつけください。

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この書評へのコメント

  1. 風竜胆2015-03-01 09:40

    一応、チーム風竜胆の各キャラの持ち味を出してみましたw

  2. 風竜胆2015-03-01 18:18

    「雪国」に続いて、乙女部のみなさんの、冷たい視線にびくびくしながら書いておりますww

  3. 風竜胆2015-03-14 21:24

    意外に、反響の薄い、この書評。月が寝ているからか・・・
    やっぱり、みんなドSが好きなのね(←違う!)

  4. No Image

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