茜さん
レビュアー:
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セント・ルーのエンドハウスに住むニック・バックリーは三日間で三度死にかけたという。
名探偵ポアロが出会った美女ニックは、古びた邸の所有者であった。
彼女は「三度も命を狙われた」ことを告白するが、まさにその最中、ポアロの目の前で彼女の帽子が撃ち抜かれた!
ポアロは真相を探るべく邸に赴くが、手がかりはまったくつかめない。
不安が支配する中、邸でパーティが催されることになるが…。
今回のポアロは今まで読んだ中では一番面白かった。
相変わらず愛称問題は私の中で燻っているけれど、それは外国だから仕方ないかな。。。
ポアロが評するヘイスティンクズがかなり面白かった。
「とにかく、このヘイスティングズときたら、はじめのうちはものを疑うということをしないのですよ。ところが、いったん悪いものが目につきだすと、それはもう憤慨のきわみですよ。そのために、こんどは顔に出さずに隠しておくということができないたちなのです。いや、こんな美しい性質の持ち主は、そうざらにいるものではありません。そうですとも、モナミ。あなたには反対させませんからね。わたしの言うとおりですよ。」
いやはや、これはヘイスティングズを持ち上げているのか貶しているのかどっちなのだろうと笑ってしまいました。
そしてある人物に対してヘイスティングズが説明するポアロ評は
そこで私は、いささか変わっているポアロの癖を説明してあげた--つまり、トーストにしても四角いものでなければならないこと、卵の大きさは揃っていなければならないこと、"無定形で偶然に左右される"という点でゴルフを認めないということ。唯一認めるものはティー・ボックスだけ!そして、おしまいにマントルピースの上の飾り物をまっすぐになおす妙な癖のおかげで、ポアロが有名な事件を解決したことがあるというエピソードで、話を結んだ。
いやいや、二人ともお互いを持ち上げているのか貶しているのか。。。でも、そんなコンビだからウマが合うんでしょうね。
今回はポアロも犯人に危うく騙されるところでしたが何とか無事解決しました。
けれど、終盤に「アクロイド殺し」のような展開になりそうだったのが気掛かりでした。
そして、この作品の中でポアロが解けなかった事柄が一つだけありました。
それはラストで解決されるのですが、その事は読んでみてのお楽しみです。
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天然系変人B型♀です。ブログに読んだ本の忘備録を書いてます。
初志貫徹、実るほど頭を垂れる稲穂かな
読む本は表紙or題名or興味が沸いた本を選んでいますのでジャンルは雑多です。
暇な時はネット徘徊or読書orゲームしてます。
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- 出版社:早川書房
- ページ数:417
- ISBN:9784151300066
- 発売日:2004年02月20日
- 価格:861円
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