ぽんきちさん
レビュアー:
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空の観測に適した大陸、それが南極
南極の写真集なのかと思い、息抜きのつもりで借りたが、なかなか中味の濃い本だった。
著者は高校教諭で気象予報士、気象写真の第一人者でもあるという。第50次南極観測越冬隊員として観測業務に携わる傍ら、撮りためた写真を解説とともに紹介している。
南極では空気中の微粒子が非常に少なく、様々な気象現象の観測に向いているんだそうである。オーロラが美しいとは聞いたことがあるが、美しい朝焼けや夕焼け、極地でしか見えない不思議な形の太陽や月、グリーンフラッシュ(日の出・日没時に見える緑色の閃光:『緑の光線』て映画があったっけ)など、興味深い現象が盛りだくさんである。
また、様々な形状の雪の結晶や氷の粒など、寒冷地ならではの造形美もすばらしい。
解説部分も充実しており、極には3つ(南極点・磁南極・地磁気南極)あるなんて話もある。
現象に着目する観察力とそれを美しい写真に仕上げる技術力、そしてもちろん、その背骨となる学術的知識の賜物だ。
「へぇー」がたくさんつまった本である。
**2011年6月記。日経サイエンスの書評で拾った1冊です。
著者は高校教諭で気象予報士、気象写真の第一人者でもあるという。第50次南極観測越冬隊員として観測業務に携わる傍ら、撮りためた写真を解説とともに紹介している。
南極では空気中の微粒子が非常に少なく、様々な気象現象の観測に向いているんだそうである。オーロラが美しいとは聞いたことがあるが、美しい朝焼けや夕焼け、極地でしか見えない不思議な形の太陽や月、グリーンフラッシュ(日の出・日没時に見える緑色の閃光:『緑の光線』て映画があったっけ)など、興味深い現象が盛りだくさんである。
また、様々な形状の雪の結晶や氷の粒など、寒冷地ならではの造形美もすばらしい。
解説部分も充実しており、極には3つ(南極点・磁南極・地磁気南極)あるなんて話もある。
現象に着目する観察力とそれを美しい写真に仕上げる技術力、そしてもちろん、その背骨となる学術的知識の賜物だ。
「へぇー」がたくさんつまった本である。
**2011年6月記。日経サイエンスの書評で拾った1冊です。
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分子生物学・生化学周辺の実務翻訳をしています。
本の大海を漂流中。
日々是好日。どんな本との出会いも素敵だ。
あちらこちらとつまみ食いの読書ですが、点が線に、線が面になっていくといいなと思っています。
「実感」を求めて読書しているように思います。
赤柴♀(もも)、ひよこ(ニワトリ化しつつある)4匹を飼っています。
*能はまったくの素人なのですが、「対訳でたのしむ」シリーズ(檜書店)で主な演目について学習してきました。既刊分は終了したので、続巻が出たらまた読もうと思います。それとは別に、もう少し能関連の本も読んでみたいと思っています。
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- 出版社:草思社
- ページ数:108
- ISBN:9784794217707
- 発売日:2010年07月22日
- 価格:1680円
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