書評でつながる読書コミュニティ
  1. ページ目
詳細検索
タイトル
著者
出版社
ISBN
  • ログイン
無料会員登録

ぽんきち
レビュアー:
空の観測に適した大陸、それが南極
南極の写真集なのかと思い、息抜きのつもりで借りたが、なかなか中味の濃い本だった。
著者は高校教諭で気象予報士、気象写真の第一人者でもあるという。第50次南極観測越冬隊員として観測業務に携わる傍ら、撮りためた写真を解説とともに紹介している。
南極では空気中の微粒子が非常に少なく、様々な気象現象の観測に向いているんだそうである。オーロラが美しいとは聞いたことがあるが、美しい朝焼けや夕焼け、極地でしか見えない不思議な形の太陽や月、グリーンフラッシュ(日の出・日没時に見える緑色の閃光:『緑の光線』て映画があったっけ)など、興味深い現象が盛りだくさんである。
また、様々な形状の雪の結晶や氷の粒など、寒冷地ならではの造形美もすばらしい。
解説部分も充実しており、極には3つ(南極点・磁南極・地磁気南極)あるなんて話もある。

現象に着目する観察力とそれを美しい写真に仕上げる技術力、そしてもちろん、その背骨となる学術的知識の賜物だ。
「へぇー」がたくさんつまった本である。


**2011年6月記。日経サイエンスの書評で拾った1冊です。
お気に入り度:本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント
掲載日:
外部ブログURLが設定されていません
投票する
投票するには、ログインしてください。
ぽんきち
ぽんきち さん本が好き!免許皆伝(書評数:1821 件)

分子生物学・生化学周辺の実務翻訳をしています。

本の大海を漂流中。
日々是好日。どんな本との出会いも素敵だ。

あちらこちらとつまみ食いの読書ですが、点が線に、線が面になっていくといいなと思っています。

「実感」を求めて読書しているように思います。

赤柴♀(もも)、ひよこ(ニワトリ化しつつある)4匹を飼っています。


*能はまったくの素人なのですが、「対訳でたのしむ」シリーズ(檜書店)で主な演目について学習してきました。既刊分は終了したので、続巻が出たらまた読もうと思います。それとは別に、もう少し能関連の本も読んでみたいと思っています。

読んで楽しい:1票
参考になる:30票
あなたの感想は?
投票するには、ログインしてください。

この書評へのコメント

  1. No Image

    コメントするには、ログインしてください。

書評一覧を取得中。。。
  • あなた
  • この書籍の平均
  • この書評

※ログインすると、あなたとこの書評の位置関係がわかります。

『世界一空が美しい大陸 南極の図鑑』のカテゴリ

フォローする

話題の書評
最新の献本
ページトップへ