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休蔵さん
休蔵
レビュアー:
運を脳科学から分析し、引き寄せる方法を示した1冊。小さなチャレンジをコツコツとはじめていこうと思いました。
 本書は運を引き寄せることを脳科学的に追求した1冊である。
 そもそも、運が良いとはどういうことだろうか。
 単純な例をあげると、宝くじの当選は運が良いということだろう。
 ただ、本書はそんな類の運を対象にはしていない。
 脳科学的に追求するというところからもわかるように、決して座して待つ運ではない。
 では、どんなことを探求対象としているかというと、ビジネスでの成功事例の背景事情がメインテーマのようだ

 ビジネスの成功の背後には、単なる努力だけでは説明できないような何かがある。
 その何かが運ということ。
 そして、ビジネスという枠をはめることで、運を引き寄せる手法が見えてくるようだ。
 ビジネスの世界は、たった1人ではどうにも切り抜けていくことはできない。
 自分の周りの仲間たちの力も必要だし、外部に力を合わせる仲間を見つけ出すこともあるだろう。
 ライバルの存在も大切だ。
 どうやら人との関わりをいかに良好なものに築き上げるかが鍵のようである。
 そういう活動こそが運を引き寄せることに繋がる。

 また、視野を広げることも重要だ。
 Aという分野を開拓していこうとして、その世界のなかにだけどっぷり浸かっていてもブレイクスルーは望むべくもない。
 Aに軸足を置きつつ、BやCというまったく関係のなさそうな分野にも首を突っ込むことで、新しいアイデアを掴むことが可能となる。
 そういう行動が新たな人との出会いにも繋がる。

 そして、運を引き寄せるには行動的であることが何より重要だ。
 アンテナを広げてさまざまな情報を入手し、自分の慣れ親しんだ枠から飛び出す。
 それは頭の中だけの話ではなく、実際の行動範囲のことを差す。
 あまり行くことがなかった場所に足を運んだり、日ごろ食べることのないものを選んでみたりと、ささやかなチャレンジを繰り返すことが大切なようだ。

 また、チャンスに対してフットワーク軽く対応できるような心構えで過ごすことも意識したい。
 チャンスは何度も訪れるわけではない。
 だからこそ、いつのタイミングで訪れるか分からない好機に瞬発的に反応できるようにする必要がある。

 本書が示す運を引き寄せるということは、チャンスが訪れる機会を増やすべく人間関係の幅を広げ、分野的な世界を拡張し、実際の行動範囲を拡大させていき、さらにさまざまな物事にチャレンジしまくり、降って沸いたチャンスを掴みきるということだろう。
 ただただ座して幸運が舞い降りるのであれば、脳科学は関係ない。
 う~む、とりあえず小さな初体験を重ねることからチャレンジしてみようかな。
 
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休蔵
休蔵 さん本が好き!1級(書評数:448 件)

 ここに参加するようになって、読書の幅が広がったように思います。
 それでも、まだ偏り気味。
 いろんな人の書評を参考に、もっと幅広い読書を楽しみたい! 

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