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ぷるーと
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もう絶対に殺人はしないと決めたスナイパーが襲われたら?
マークは、ペイル・ホースという名のしれたスナイパーだった。同業者だけでなく、ちょっと後ろ暗いところがある者なら、その名を聞くだけで震え上がった。だが、今、マークは、アサシンズ・アノニマスのメンバーだ。

「アサシンズ・アノニマス」は、「殺すのをやめること、そしてほかの人たちも殺すのをやめられるよう手助けすること」を目的としている。なぜなら、殺人は、癖になり、そうする必要がなくなったあとでも衝動的に殺したくなってしまうから。

その夜、メンバーの集まりがあり、ほかのメンバーが帰ったあと1人その場に残っていたマークは、見知らぬロシア人に襲われた。今までに倒してきた者たちの関係者による復讐か?マークは、知り合いの闇で治療を行っているアストリッドに腹部の傷を縫合してもらうと、真相を探るためかつて所属していたエージェントに会うためシンガポールに向かった。

ある事件がきっかけとなって、スナイパー稼業をやめることにしたマーク。身を潜めてなんとか1年過ごしたが、どうやらマークをそのまま放ってはおけないと考えているやつがいるらしい。かつてのエージェントも、味方とはいえないようだ。

足を洗いたい敏腕スナイパーと、そうはさせたくない者たち。何しろ、「お前のとうさんを殺したのは俺だ」と息子に名乗り出ると、「俺の父親はペイル・ホースにやられたのか」と箔が付いたと喜ばれる始末。ペイル・ホースの名や恐るべし、なのだ。

だが、マークは、あくまで「殺さない」ことにこだわる。引き込まれるということは殺人を続けるということ、それを断るということは殺されるということ。マークには勝ち目など全くないのだが、それでも粛々と戦いに挑みにいくのだから、すごい。
武器といっても殺人を辞さない相手には虚仮威しでしかないもので、マークはなんとかなると思ったのか。嘘みたいな展開でもいいからいっそ助けなど入ることなく逃げ切ってほしかったが、さすがにそれはムリかな。
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ぷるーと
ぷるーと さん本が好き!1級(書評数:2922 件)

 ホラー以外は、何でも読みます。みなさんの書評を読むのも楽しみです。
 よろしくお願いします。
 

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