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武藤吐夢
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暗闇から響く湿り気のある異音、ドブ川のような異臭、足跡の形をした汚水・・・「あしや超常現象調査」の二人組に助けを求めるのだが・・・・。

※ネタバレ注意! 以下の文には結末や犯人など重要な内容が含まれている場合があります。

ホラー小説なのに怖くなかった。
たぶん、料理の仕方が下手なのだと思う。

設定はいい。
「変な怪談を聞きに行きませんか?」
と部下に誘われて怪談を聞きに行く、その日を境に異変が。

暗闇から響く湿り気のある異音、ドブ川のような異臭、足跡の形をした汚水・・・「あしや超常現象調査」の二人組に助けを求めるのだが・・・・。

まず、この二人の探偵役のキャラがいい。
この二人は
オカルト系YouTuberである。
どちらかというと、あまりオカルトを信じていない。

作為的なものと思いきや、石村という怪談サークルの代表の失踪あたりから、これは怪異の仕業だとわかる。

東京に旧陸軍の秘密地下施設があり、そこでオカルトを研究していて
空襲で生き埋めになっていたというのは無理があるが

後半の地下迷宮での場面はかなり雰囲気もあり盛り上がる。
逆に言うと、この場面がなければ本書はかなりきつい。

なにせ、怖くないのである。
どちらかというとホラーミステリーであり、ミステリー部分が楽しい。

リングの貞子が怖くない。そういうイメージの作品です。
どういう因果があり、どうやって呪詛を防ぐのかを解き明かすのが楽しい。

独特のキャラを持つ仲間たちが楽しく、本書の魅力だ。
怪異現象が光の元では発生しないという伏線がラストで効いてくる。
この仕掛けは面白かった。




2024 8 22


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武藤吐夢
武藤吐夢 さん本が好き!1級(書評数:1374 件)

よろしくお願いします。
昨年は雑な読みが多く数ばかりこなす感じでした。
2025年は丁寧にいきたいと思います。

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