茜さん
レビュアー:
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終わりをむかえた命が50年間、豊かな生態系を支えるようすを描いたノンフィクション。
地球上でいちばん大きな動物クジラは、死ぬと真っ暗な海の底に沈み、何十年もかかって朽ち果ててゆく。
そのあいだ、実にさまざまな深海生物が死骸に集まってくる。
肉を食べるもの、骨を食べるもの、それらの生き物をねらうもの…。
この特殊な生態系は「鯨骨生物群集」と呼ばれ、沈んだ場所等で集まってくる生物も違い、まだまだわからないことも多い。
終わりをむかえた命が50年間、豊かな生態系を支えるようすを描いたノンフィクション。自然の営みの奥深さが感じられる。
「鯨骨生物群集」という言葉は初めて聞きました。
クジラが一頭死んだだけで50年もその他の生物に恩恵をもたらすとは知りませんでした。
本書はその過程を分かりやすくクジラに群がる生物達も含めて描かれていて、絵本とは言え大変興味深かったです。
それにしても、その骨までも分解してしまう生物もいるとは思わなかったです。
一頭のクジラの死骸の周りには500種類以上の生物がいるとは想像も出来なかったです。
また深海に沈んだクジラの「鯨骨生物群集」がまだ25例しか見つかっていないということもビックリしました。
毎年7万頭のクジラが自然死しているのに不思議です。
地球はまだまだ私達の知らないことが多いのだなぁとしみじみ思いました。
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初志貫徹、実るほど頭を垂れる稲穂かな
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- ページ数:0
- ISBN:9784776411031
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