茜さん
レビュアー:
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社会派×どんでん返しの人気警察医療ミステリシリーズ第5弾。
臓器を抜き取られ傷口を雑に縫合された死体が、都内で相次いで発見された。
司法解剖と捜査の結果、被害者はみな貧しい環境で育った少年で、最初に見つかった一人は中国からやってきたばかりだと判明する。
彼らの身にいったい何が起こったのか。
臓器売買、貧困家庭、非行少年……。
いくつもの社会問題が複雑に絡み合う事件に、孤高の敏腕刑事・犬養隼人と相棒の高千穂明日香が挑む。
社会派×どんでん返しの人気警察医療ミステリシリーズ第5弾!
今回も社会問題と向き合わなければいけない作品でした。
臓器売買と移植の問題、さらに貧困問題。。。他人事では済まない問題かもしれません。
さすが中山七里氏、掘り下げの仕方が上手でした。
冒頭の方で
毎年毎年、未成年だけで二万件近くの行方不明者届が提出されていて、うち四割以上が中学生です。
と、書かれていて中学生だけでそんなにも行方不明者があるのかと驚きました。
実は、私も行方不明者届出されたことがあります(ボソッ
まぁ、私の場合は成人してからですけど。。。^^;
うーん、それにしても本書に書かれている臓器移植のハードルが日本はそんなに高いとは思わなかったです。
ひと昔前ならニュースになったりしましたが、手軽と言っては語弊がありますがもっと頻繁に行われているのかと思っていました。
免許証の裏側にも臓器提供の有無もありますしね。。。
犬養隼人は今回も倫理観と戦うこととなるのだけど刑事として、父親としてまた一人の人間としてと読むとちょっと辛かったです。
正義とは何なのか?誰に対しての正義なのか?何をもってして正義なのだろうか?答えを見つけてください。
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天然系変人B型♀です。ブログに読んだ本の忘備録を書いてます。
初志貫徹、実るほど頭を垂れる稲穂かな
読む本は表紙or題名or興味が沸いた本を選んでいますのでジャンルは雑多です。
暇な時はネット徘徊or読書orゲームしてます。
トライポフォビア^^;
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- 出版社:KADOKAWA
- ページ数:0
- ISBN:9784041119846
- 発売日:2022年06月10日
- 価格:792円
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