ぱるころさん
レビュアー:
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Tシャツといえば夏、夏といえばビール…(本文より)
集めようとしたわけでもなく「ついつい集まってしまった」というTシャツで一冊の本が出来上がるのは、村上春樹だからこそ成せる技だ。
単行本のときから気になっていた本ではあるが、先日刊行された文庫版でも、フルカラーでTシャツの写真を楽しむことができる。むしろ、文庫サイズになって可愛らしさが増したような気がする。
この本ではTシャツのコレクションを、「ビール」「ウィスキー」「レコード」などファンおなじみのカテゴリーに分けて掲載。
海外で発掘したカッコいいデザインからマラソン大会の記念品まで、様々なTシャツが登場するが、この書評では、ページをめくった瞬間に笑ってしまったTシャツを幾つか紹介しようと思う。
・著者自身も「これは着られない」というカテゴリーがある。それは、自身の作品のノベルティとして作られたTシャツ。英国の出版社が作った『ノルウェイの森』Tシャツは、あの赤と緑の上下巻デザインそっくりの2枚組。
「とてもじゃないけど本人は着られない」と仰るが、いや、本人じゃなくてもちょっと…と突っ込みたい。
・続いて、長年に亘りエッセイの挿絵を手掛けていた安西水丸氏による『ナマケモノ』Tシャツ。ファンの方はご存知かと思うが、ゆるい画風が持ち味で、何を描いたのか分からない場合も…。そのためこのTシャツにも、木にぶらさがった生き物の隣に「ナマケモノ」の文字が。
・最後は、著者が2年半在籍していた『プリンストン大学』のTシャツ。日本語学科が作成したそうだが、渋い筆字の縦書きで「プリンストン大学」の文字。字体とのギャップもなかなかだが、その横では何故か筋骨隆々の力士が相撲を取っている。「悪くないデザインだとは思うんだけど…」という著者の意見に賛成。
夏はほとんどTシャツとショートパンツで過ごすという村上春樹のこだわりと遊び心を感じる、ファンにとっては楽しいコレクション。
最後の「ビール関係」というカテゴリーを読み終えると、夏の明るい夕方、気分で選んだTシャツを着て、冷たいビールを飲みに行きたくなる。
単行本のときから気になっていた本ではあるが、先日刊行された文庫版でも、フルカラーでTシャツの写真を楽しむことができる。むしろ、文庫サイズになって可愛らしさが増したような気がする。
この本ではTシャツのコレクションを、「ビール」「ウィスキー」「レコード」などファンおなじみのカテゴリーに分けて掲載。
海外で発掘したカッコいいデザインからマラソン大会の記念品まで、様々なTシャツが登場するが、この書評では、ページをめくった瞬間に笑ってしまったTシャツを幾つか紹介しようと思う。
・著者自身も「これは着られない」というカテゴリーがある。それは、自身の作品のノベルティとして作られたTシャツ。英国の出版社が作った『ノルウェイの森』Tシャツは、あの赤と緑の上下巻デザインそっくりの2枚組。
「とてもじゃないけど本人は着られない」と仰るが、いや、本人じゃなくてもちょっと…と突っ込みたい。
・続いて、長年に亘りエッセイの挿絵を手掛けていた安西水丸氏による『ナマケモノ』Tシャツ。ファンの方はご存知かと思うが、ゆるい画風が持ち味で、何を描いたのか分からない場合も…。そのためこのTシャツにも、木にぶらさがった生き物の隣に「ナマケモノ」の文字が。
・最後は、著者が2年半在籍していた『プリンストン大学』のTシャツ。日本語学科が作成したそうだが、渋い筆字の縦書きで「プリンストン大学」の文字。字体とのギャップもなかなかだが、その横では何故か筋骨隆々の力士が相撲を取っている。「悪くないデザインだとは思うんだけど…」という著者の意見に賛成。
夏はほとんどTシャツとショートパンツで過ごすという村上春樹のこだわりと遊び心を感じる、ファンにとっては楽しいコレクション。
最後の「ビール関係」というカテゴリーを読み終えると、夏の明るい夕方、気分で選んだTシャツを着て、冷たいビールを飲みに行きたくなる。
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週1〜2冊、通勤時間や昼休みを利用して本を読んでいます。
ジャンルは小説・エッセイ・ビジネス書・自己啓発本など。
読後感、気付き、活かしたい点などを自分なりに書き、
また、皆さんからも学びたいと考え参加しました。
よろしくお願いします。
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- 出版社:
- ページ数:0
- ISBN:9784101001777
- 発売日:2023年05月29日
- 価格:1045円
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