武藤吐夢さん
レビュアー:
▼
職業殺し屋。年齢65歳。そんな彼女がエース級の殺し屋と対立し戦うというのだから楽しい。女性だから、年寄りだから・・・そんなのは関係ない。そう作者はこの作品で語りたいのだと思う。

文章が独特だ。
アクション小説は読みやすさも大切なのだが、そういう読者に対する配慮は微塵もない。翻訳だからなのかと思っていたが、読んでいるうちに癖になってきた。この文体好きだぞという気分になってきたのです。
濃密です。
だからいい。
心理描写も秀逸でした。
職業殺し屋。年齢65歳。
破果とは、傷んでしまった果実のことらしい。
実際、彼女は桃を痛めてしまう。その腐った塊に自分を重ねてしまう。
そんな彼女がエース級の殺し屋と対立し戦うというのだから楽しい。女性だから、年寄りだから・・・そんなのは関係ない。そう作者はこの作品で語りたいのだと思う。
韓国産のおばあちゃんハードボイルド小説です。
このエース級の殺し屋の言葉が好きです。
>>人って、自分がどこに向かっているのかわかってないくせに、他人には必ずひつこく行き先を聞くんだよな
なるほどと思った。
どうして人は人を気にするのか。
本書の場合、この引退寸前のばあさんに、エース級の殺し屋がストーカーみたいにこだわるのだけど、すごく変なのに、その気持ちわかる気もしないでもない。
子供の時、彼の父を殺したのが彼女だった。
その彼女は颯爽していた。たぶん憧れていたのかもしれない。しかし、年老いた彼女はもう・・・。だから余計に腹たつし気にもなる。しかし限度というものがあるのです。
それにしても、ばあさんすごい。
誰かを守るという目的が彼女を強くしたのかな。
2025 11 18
アクション小説は読みやすさも大切なのだが、そういう読者に対する配慮は微塵もない。翻訳だからなのかと思っていたが、読んでいるうちに癖になってきた。この文体好きだぞという気分になってきたのです。
濃密です。
だからいい。
心理描写も秀逸でした。
職業殺し屋。年齢65歳。
破果とは、傷んでしまった果実のことらしい。
実際、彼女は桃を痛めてしまう。その腐った塊に自分を重ねてしまう。
そんな彼女がエース級の殺し屋と対立し戦うというのだから楽しい。女性だから、年寄りだから・・・そんなのは関係ない。そう作者はこの作品で語りたいのだと思う。
韓国産のおばあちゃんハードボイルド小説です。
このエース級の殺し屋の言葉が好きです。
>>人って、自分がどこに向かっているのかわかってないくせに、他人には必ずひつこく行き先を聞くんだよな
なるほどと思った。
どうして人は人を気にするのか。
本書の場合、この引退寸前のばあさんに、エース級の殺し屋がストーカーみたいにこだわるのだけど、すごく変なのに、その気持ちわかる気もしないでもない。
子供の時、彼の父を殺したのが彼女だった。
その彼女は颯爽していた。たぶん憧れていたのかもしれない。しかし、年老いた彼女はもう・・・。だから余計に腹たつし気にもなる。しかし限度というものがあるのです。
それにしても、ばあさんすごい。
誰かを守るという目的が彼女を強くしたのかな。
2025 11 18
お気に入り度:









掲載日:
投票する
投票するには、ログインしてください。
よろしくお願いします。
昨年は雑な読みが多く数ばかりこなす感じでした。
2025年は丁寧にいきたいと思います。
この書評へのコメント

コメントするには、ログインしてください。
書評一覧を取得中。。。
- 出版社:
- ページ数:0
- ISBN:9784000615761
- 発売日:2022年12月20日
- 価格:2970円
- Amazonで買う
- カーリルで図書館の蔵書を調べる
- あなた
- この書籍の平均
- この書評
※ログインすると、あなたとこの書評の位置関係がわかります。






















