茜さん
レビュアー:
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英仏間を飛ぶ飛行機内で、変死した老婦人が発見された。死因は蜂毒によるものか、それとも……。名探偵ポアロが大空の密室に挑む。
パリからロンドンに向かう飛行機のなかで、金貸し業を営む女性が変死体で発見された。
その首には蜂に刺されたような傷があったが、偶然乗り合わせたポアロは、床から人工の毒針を拾い上げる。
衆人環視の客室内で、誰がいつ、どうやって犯行に及んだのか?
大空の密室を舞台とした不可解な事件にポアロが挑む。
今回の事件は飛行機の中という一風変わった密室での殺人事件。
そう言われれば飛行機の中も密室と言っても差し障りがないなぁと少し感心しました。
ポアロの出没するところには殺人事件が付き纏うのは、そのように作家が書いているからであり、そうしなければ面白味も何もなくなってしまう。
今回もヘイスティングズは登場しないけれど代わりにスコットランドヤードのジャップ警部が登場。
そして、ポアロに向かい
「あなたはまったく予想もしないところに姿をあらわす癖がありますね。ポアロさん」
と、皮肉とも冗談とも取れる会話がなされて読者としては、そりゃぁポアロありきの探偵小節だからねと微笑してしまう。
そして、ある箇所ではポアロが
「ある事件をしらべたときに、全員がうそをついていたことがありますよ!」
これは「オリエント急行の殺人」のことを言っているんだなとニヤリとしてしまいました。
それにしても、アガサ・クリスティーはやけに毒やら薬やらに詳しいんだなぁとwikiを読んでみたら
第一次世界大戦中には薬剤師の助手として勤務し、そこで毒薬の知識を得る。
と書いてあり、そりゃ毒薬にも詳しいのは当然かと思いました。後にその経験が小説に使用できるとは本人さえも思わなかっただろうけれど、何が功を奏すかわかりませんね。
今回は犯人も逮捕されたので私としてはスッキリしました。
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天然系変人B型♀です。ブログに読んだ本の忘備録を書いてます。
初志貫徹、実るほど頭を垂れる稲穂かな
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