茜さん
レビュアー:
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不思議な図書館で綴られる、本と人の絆を繋ぐビブリオファンタジー。
高校生の美原アンが夏休みにホームステイすることになったのは、札幌の郊外に佇む私設図書館、
通称「図書屋敷」。
不愛想な館主・セージに告げられたルールを破り、アンは真夜中の図書館に迷い込んでしまう。
そこは荒廃した裏の世界――“物語の幻影”が彷徨する「図書迷宮」だった!
迷宮の司書を務めることになったアンは「図書館の本を多くの人間に読ませ、迷宮を復興する」よう命じられて……!?
美しい自然に囲まれた古屋敷で、自信のない少女の“物語”が色づき始める――。
こちらの「めざせ100冊!2022年夏に読みたい文庫プレゼントキャンペーン」で当選した本です。
夏に頂いた本なのに積読してしまって申し訳ありません^^;
さて、内容はというとタイトルからはわからなかったのですが「ファンタジー」物でした。
ファンタジー物は自分からは好んで手に取ることのないジャンルなのですが本書を選んだ理由としてキャンペーン時に「夏休み、札幌の郊外の私設図書館、図書迷宮、なんて言葉が書籍紹介に書いてあれば黙ってはいられません!!(笑」と書いたのです。
そう、札幌が舞台の私設図書館でのストーリーで興味を惹きつけられてしまいました^^
冒頭の方で出てくる市電や北海道弁「とうきび」「あずましくない」うわー、やっぱり札幌が舞台だとそういう言葉出てくるよねー♪何だか親近感が湧いてくる。
やっと辿り着いたのは古い赤レンガの塀が右を見ても左を見ても延々と続く屋敷。
そして、ステイホームする為に3つのルールが課される。
ケータイやスマホ、ネットに繋がるものを図書館に持ち込まない
部屋の鍵は常にかけて夜は部屋から出てはいけない
猫の言うことに耳を貸してはいけない
え!?猫の言うことには耳を貸してはいけないって?何だか面白い展開になってきたぞ!
札幌への長旅でアンは疲れて寝てしまうが屋敷のどこかで時計が深夜0時を告げるとペルシャ猫が「おはよう小娘ちゃん。さあ、仕事の時間だ」
この屋敷には私設図書館があり、皆が寝静まる頃に図書迷宮へと変わるのです。
ははは、しっかりファンタジーだった^^; でも面白そう!読んでいくと私も疑問だったことが書かれていた。
荘子、孟子、孔子。。。みんな一族?何て思っていたのだけど「子」というのは尊称で「先生」みたいな感じだと。
おぉー、そうなんだ?名前は知ってはいるけれど興味がなかったので知りませんでした。
このように読書は知らなかったことがわかるようになるから良いですよね♪
ここで出てくる「胡蝶の夢」が深いなぁと感心してしまいましたw
と、感心しているうちにどうやら図書迷宮は危機に瀕しているらしい。
図書迷宮は昼間の私設図書館の利用者がいないと成り立たないらしいのです。
利用者の思い描く想像によって図書迷宮は色付いていく。逆もまた然りで相互に作用し合う仕組みなのです。
でも、昼間の私設図書館は開店休業状態。。。それを打開する為にペルシャ猫の「ワガハイ」によってアンは「司書見習い」に指名されてしまったのです。
さてさて、図書迷宮と私設図書館の運命、アンはどうなってしまうのでしょう?
ワガハイのキャラクターとアンの頑張りが楽しかったです^^
運営様、素敵な本をプレゼントしていただきありがとうございました♪
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天然系変人B型♀です。ブログに読んだ本の忘備録を書いてます。
初志貫徹、実るほど頭を垂れる稲穂かな
読む本は表紙or題名or興味が沸いた本を選んでいますのでジャンルは雑多です。
暇な時はネット徘徊or読書orゲームしてます。
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- 出版社:KADOKAWA
- ページ数:0
- ISBN:9784049140576
- 発売日:2022年04月22日
- 価格:748円
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