茜さん
レビュアー:
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いま日本中のあらゆる町で起きているかもしれない惨劇の根源を追うサスペンス。
人もうらやむ瀟洒な住宅街。その裏側は、忖度と同調圧力が渦巻いていた。
やがて誰も理由を知らない村八分が行われ、誰も指示していない犯罪が起きる。
外界から隔絶された町で、19年前に何が起きたのか。
物語は失踪した家族の娘が失踪した両親と兄の行方を捜して欲しいと、ある法律事務所を訪れることから物語は始まる。
その娘が住んでいたという町がこれがまた問題で特殊と言っても過言ではない町だった。
「村八分」なんて言葉は今ではほとんど聞かない言葉だ。
それでも、今も自治体という組織が地区ごとに設けられているので、それはもしかしたら村ではなく町八分というものに変わっているのかもしれないと思うとゾッとした。
今は多様性や個人を尊重すると考えが主流だから、のけ者にされているという話しは聞かない。
しかし、本書では新興住宅街の町全体が舞台となり「安心、安全」を目標とされた街の歪なストーリーだった。
読んでいて街の決まりには胸糞でした。
「この町ではそういうものなのだから、従うのが当たり前だ」
こういうのを 同調圧力 というのだろう。
もはや妄信としか言えない。
正しいことを正しいと言えない、言えば標的にされて攻撃される。
概要にある通りもしかしたら、 日本中のあらゆる町で起きているかもしれない と思うと気持ち悪かった。
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天然系変人B型♀です。ブログに読んだ本の忘備録を書いてます。
初志貫徹、実るほど頭を垂れる稲穂かな
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- 出版社:講談社
- ページ数:0
- ISBN:9784065260296
- 発売日:2022年01月27日
- 価格:1925円
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