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yukoさん
yuko
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謎の大金を残して急逝した大物政治家。検事総長に極秘での捜査を命じられ…今回も親子で捜査をはじめます!
閣僚を歴任してきた大物政治家のバーナール・クラウセンが心臓発作で急死。
直後、ラルヴィク警察の主任警部ヴェスティングは、検事総長に呼び出され、故人の別荘にある大金の捜査を極秘で依頼されます。

捜査チームは好きなメンバーを選んでいいといわれたヴェスティングは、優秀な鑑識員のモルテンセンと、以前新聞記者であった娘のリーネと捜査をはじめることに。

大金は巨額の外国紙幣。
クラウセンは外務大臣を四年間も務めていたために、なんのためにこの大金を別荘に隠していたのか…政治的な事件かもしれずとにかく極秘に捜査を進める三人ですが、
前回カタリーナ・コード事件で一緒に捜査した国家犯罪捜査局未解決事件班のアドリアン・スティレルに何か捜査をしていることをかぎつけられ、乗り気ではないものの致し方なくスティレルも仲間に加えることとなります。


クラウセンが人が変わったようにひどく落ち込み、心ここにあらずといった状態に陥っていたことがかつて三回あったと聞き込みでチームは知ります。

一度目は妻をガンで亡くした時。
三度目はそのすぐ後に息子をバイク事故で亡くした時。

ではその間、二度目に心あらずの状態となった時にはクラウセンに一体何があったのか。


男性の失踪事件、飛行場での強盗事件と、繋がりのある事件もあわせて、チームは捜査を進めていくのですが…


おじいちゃんになった警部ヴェスティング。
今回も極秘捜査で、好きなメンバーを選んでいいと検事総長から言われたため、娘リーネと捜査をはじめます。

いや、メンバー選びは任せるって言われてるけど、民間人を選んでいいの?!

事件は急逝した大物政治家の別荘から見つかった大金の出どころと、
別荘の近くで起きた釣り人の行方不明の未解決事件とが同時に進行してきます。

前回の『カタリーナ・コード』で一緒に捜査したものの、いまいち信用できず心許せないスティレルにも事件をかぎつけられ、いやいやながらも仲間にすることに。


リーネは育休から新聞社を退職して完全にフリーの記者となっています。

大手新聞社の肩書がなくなったことに対する不安や、将来への不安、
自分一人で立派に生活してるつもりなのに、一緒に捜査するや否や父親から細かく仕事内容に口出しされたりダメだしされたり、もう少し一人の社会人として、同じチームの仲間として信じて尊重してほしいと父親に対する不満も出てくる出てくる…


リーネは同じように子供を育てながらフリーランスの記者として事件を追っている女性と出会い、同じ境遇であることから意気投合し、捜査に支障のない程度に事件の話をして協力を仰ぐのですが、これまた極秘なのに!!!とパパに怒られる始末。

フリーランスになって焦っているところに、父親にもダメ出しくらっちゃって、
育児もあるし、ちょっとリーネがかわいそうで。


それでも父娘の絆はそんなことでどうこうなるものでもなく、娘の危機に父は胸が張り裂けそうになるほど心配するんですけどね。


前作『カタリーナ・コード』で未解決事件を取り扱いましたが、
今作も未解決事件と、今現在起きている事件とが交錯しながら捜査が進んでいきます。

その前作『カタリーナ・コード』からの四作は、未解決事件四部作となっているのだとか。


続きも気になるのですが、やはり今までの経過がどうしても気になるのです…
リーネが子供を作るほど愛していた相手との出会いと別れについてとか、
ヴェスティングとかつてのパートナーであるスサンネとの出会いとか、
もうこの先パートナーを持つことなくずっと一人暮らしでいくつもりなのかとか。


最初から順番に読んでいくことができたらいいのになぁ…
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yuko
yuko さん本が好き!1級(書評数:304 件)

仕事のことで鬱状態が続いており全く本が読めなかったのですが、ぼちぼち読めるようになってきました!

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