茜さん
レビュアー:
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幻想的な味わいをもつ中近東を舞台にした作品の最高傑作。
考古学者と再婚したルイーズの元に死んだはずの先夫から脅迫状が舞い込んだ。
さらにルイーズは寝室で奇怪な人物を見たと周囲に証言する。
だが、それらは不可思議な殺人事件の序曲にすぎなかった……
過去から襲いくる悪夢の正体をポアロは暴けるか?
今回はバクダッドの遺跡を調査するための調査団の宿舎で起こった殺人事件がテーマ。
クリスティーの経歴を考えると二度目の結婚相手が考古学者ということを考えると、もしかしたらその相手からインスピレーションが浮かんだのかもしれません。
実際はどうだったのかはわからないけれど、多かれ少なかれ影響はあったんじゃないかなと思いました。
そして、今回はいつもの相棒ヘイスティングズの代わりに看護婦として調査団から招かれた、エイミーレザランという女性の視点の手記という形でストーリーが進んでいきます。
こんなことを言ってしまうとヘイスティングズは怒るかもしれないけれど、私は彼女はひょっとするとヘイスティングズよりも優秀なのではないかと思ってしまいました。
物語の進行はいつもの通りで関係者の証言から始まり最後にポアロによって真相が明かされるという具合だけど、何故か飽きないのはクリスティの上手さなんでしょうね。
それとポアロの外見をレザランが書いていて
身長は五フィート五インチほどしかない。年はかなりいっている。おチビで、おデブで、大きな口ひげをたくわえている。頭のかたちは卵のようだ。見た感じは、寸劇で笑いをとる理髪師といったところだろう。
私の想像しているポアロと全く逆だった。
そして、ポアロシリーズを読んでいていつも思うのは一人または何人かの人物は誰かのなりすましが出てくるということ。
読者はそれに攪乱されてしまう。だって、それが明かされるまではそこまでは推理出来ないでしょう?
まぁ、でもそれは今のところ殺人犯じゃないから良いけど。。。
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初志貫徹、実るほど頭を垂れる稲穂かな
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- ページ数:0
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