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かもめ通信
レビュアー:
久しぶりにど真ん中!ハートを射貫くファンタジーに出逢ったのでとにかく薦めまくります!!ファンタジー好き、アイルランド好きはもちろん、ロウジンスキーにも!乾石智子さんがお好きな方にもいいと思うな!!
11歳の少年フィオンは、
ダブリンで母と姉のタラと三人で暮らしていたが
その夏、はじめてアランモア島に住む祖父のもとで
休暇を過ごすことになり、
姉と二人でフェリーに乗り込んだ。

本当は行きたくなかった。
両親の故郷とはいえ、母と離れて見知らぬ島になど。

けれども行かないという選択肢はなかった。
母は今、とても具合が悪いのだ。
そして今の母の精神状態にとっては、
フィオンや姉と離れて一人になることが重要なのだ。
そうとわかっているのだが、
いや、そうわかっているだけに尚更フィオンはつらいのだった。

病気の母を気遣うと同時に
自分自身の心の傷をもてあましている少年は
船酔いに苦しみながらも島に降り立つ。

ところがそんなフィオンの気持ちはお構いなしに
少年が船からおりたとたん、島は身震いし、
いにしえの闇の力がうごめきはじめてしまうのだった。

けれども、少年はそのことに気づきはしなかった。
そのときはまだ……。

生まれてはじめて島にやってきたフィオンは
祖父はキャンドル職人だと聞き知ってはいたが、
祖父がキャンドルに「天候」を閉じこめ、
それを燃やすことで「時」を行き来することができる
<嵐の守り手>だということはもちろん、
そんな魔法があることさえ全く知らなかった。

この島では、闇の勢力をおさえるために、
代々の守り手が活躍してきたのだということも。

その守り手は世襲制ではなく
代々島が選ぶのだということ、
まもなく代替わりするだろうと考えられていることも。


フィオンの周りで次々起きる不思議な出来事。
フィオンは次代の守り手なのか?
周囲から次の守り手と目されながら
海で亡くなったフィオンの父親の死の真相とは?


“アイルランド出身の作者がアイルランドを舞台に、
アイルランド神話をモチーフに書いたアイルランドファンタジー”

面白い!面白すぎるシリーズの幕開けだ!

続きが読みたくてたまらない!!
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かもめ通信
かもめ通信 さん本が好き!免許皆伝(書評数:2235 件)

本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。

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この書評へのコメント

  1. michako2020-06-24 17:57

    読みたい本に追加しましたw
    まだうちの図書館には入ってないみたいでした。
    気長に待ちます。
    そういえば扉シリーズも完結編読んでないの思い出しました!
    リクエストしなくてはですが、今リクエスト本が停滞しているので近いうちにです。

  2. かもめ通信2020-06-24 18:09

    実はこれ、地元図書館に購入リクエストをして買ってもらった本なのですが、あまりにツボだったので、自分でも買うことにしました!
    次巻の刊行はおそらく来年とのことなので、それまでアイルランド神話の予習(?)もしてしまおうかしら…。
    という具合にハマっています(^^ゞ

  3. miol mor2020-06-25 09:31

    アイルランド(語)好きを自認していますが、正直いって、固有名詞の表記でがくっと来ました。水をさしたらごめんなさい。ですが、この本だけのせいではなく、日本で出ているこの関係の本の99%以上はそうなので、仕方ないです。仕方ないのですが、あまりに表記が元の音と違うと、例えば神話などでたどろうとしても分らないことが起きるのです。それさえなければよいのですが。

  4. かもめ通信2020-06-25 10:18

    あ,わかる気がします。
    他のサイトでもアイルランド好きの方がなかなか厳しい意見を述べられていたので,
    miol morさんにはつらいかも~と思っておりました。

    ただ物語としての質はなかなかのものだとおもうので,
    miol morさんにはぜひ,機会がありましたら原書で!?
    (三部構成で今,第二部まで出ているようです。)

    ところで,もしmiol morさんがコメ欄に見えられたら,ぜひお伺いしたいと思っておりましたのですが,日本語で読めるアイルランド神話の本のお薦めはありますか?
    99%問題はあるとおもうのですが。
    DagdaやMórríganが出てくる物語を読んでみたいと思いまして。

  5. miol mor2020-06-25 21:12

    その2つが出ていて正確な説明が見られるものとなると、知っている範囲では

    ベルンハルト・マイヤー『ケルト事典』(創元社、2001年)

    があります。少し高いですが、一生使える事典で、私も時々お世話になっています。ご参考まで。

  6. かもめ通信2020-06-25 21:21

    早速ありがとうございます!
    探してみます!

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