武藤吐夢さん
レビュアー:
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敵は、先入観。世界をひっくり返せ!。子供たち視線だから、その純粋さが心地よくて、きれいごとを押し通せる正義感が好ましい。

2021年本屋大賞ノミネート作ということで期待値は高かった。
その期待を裏切らない秀作でした。
子供たちがメインの短編集です。
子供視線なので、純粋で優しく読後感も心地よい。
>>敵は、先入観。
世界をひっくり返せ!
というキャッチフレーズが素晴らしい。
表題作の逆ソクラテスは、先生の偏見により、友達がバカにされてもいいという雰囲気になってクラスメートからバカにされている。イジメだと感じました。
その印象、先入観を変えるという子供たちの友情物語。
この先生が糞で、すごく苦心します。
>>敵は先入観だよ。・・・決めつけのことだよ。
>>大人って考えが変わらないもの。完璧な人間なんているはずないのに、自分は完璧だ、間違うわけがない。何でも知ってるぞと思ったら、それこそ最悪だよ。
誰かの偏見、大人の意見が子供には絶対なんだけど、正しくないことも多い。
そんな場合こういうのだ。
>>僕はそうは思わない。
スロウではないという作品では、足の速さだけが正義という子供独特の価値観にメスを入れます。
これも読みごたえありました。
>>敵を憎むな、判断が鈍る。
この言葉がいい。
逆ワシントンの正直者は得をするという思想もいい。
それ綺麗ごとなんだけど、それで貫徹させてしまうパワーがこの物語にはあった気がする。
アンスポーツマンライクもオチがすばらしい。
バスケの話しなのだが、指導者の資質の話しなのかな。
なんで大人は高圧的にスポーツ指導するのだろうか。
色んなことを考えさせられました。
バスケの最後の一分は永遠と呼ばれています。
俺たちの人生の残りは、あんたのだって余裕で永遠だよ。
これ最高にポジティブな言葉です。
2024 8 30
その期待を裏切らない秀作でした。
子供たちがメインの短編集です。
子供視線なので、純粋で優しく読後感も心地よい。
>>敵は、先入観。
世界をひっくり返せ!
というキャッチフレーズが素晴らしい。
表題作の逆ソクラテスは、先生の偏見により、友達がバカにされてもいいという雰囲気になってクラスメートからバカにされている。イジメだと感じました。
その印象、先入観を変えるという子供たちの友情物語。
この先生が糞で、すごく苦心します。
>>敵は先入観だよ。・・・決めつけのことだよ。
>>大人って考えが変わらないもの。完璧な人間なんているはずないのに、自分は完璧だ、間違うわけがない。何でも知ってるぞと思ったら、それこそ最悪だよ。
誰かの偏見、大人の意見が子供には絶対なんだけど、正しくないことも多い。
そんな場合こういうのだ。
>>僕はそうは思わない。
スロウではないという作品では、足の速さだけが正義という子供独特の価値観にメスを入れます。
これも読みごたえありました。
>>敵を憎むな、判断が鈍る。
この言葉がいい。
逆ワシントンの正直者は得をするという思想もいい。
それ綺麗ごとなんだけど、それで貫徹させてしまうパワーがこの物語にはあった気がする。
アンスポーツマンライクもオチがすばらしい。
バスケの話しなのだが、指導者の資質の話しなのかな。
なんで大人は高圧的にスポーツ指導するのだろうか。
色んなことを考えさせられました。
バスケの最後の一分は永遠と呼ばれています。
俺たちの人生の残りは、あんたのだって余裕で永遠だよ。
これ最高にポジティブな言葉です。
2024 8 30
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よろしくお願いします。
昨年は雑な読みが多く数ばかりこなす感じでした。
2025年は丁寧にいきたいと思います。
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- 出版社:集英社
- ページ数:0
- ISBN:9784087717044
- 発売日:2020年04月24日
- 価格:1540円
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