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かもめ通信
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<本の王国>も魅力的だけれど、こじんまりとした<白鹿亭>もすてがたい!? #はじめての海外文学 vol.5応援読書会
モノ・ジョーンズは田舎の町の小さな本屋<白鹿亭>で
母のネティ、兄のマイケルと暮らしている11歳の女の子だ。
<白鹿亭>はとても居心地の良いお店だが、
その経営は芳しくなく
母のネティは毎日帳簿をつけながらウンウンと唸っている。

ある日、ロンドンにある大書店<本の王国>の店主モンゴメリー氏が引退を宣言し、
抽選に当たった人に<王国>をまるごとただで譲るという広告を出した。
そしてなんと、ネティが当選!!
一家は<白鹿亭>に後ろ髪引かれながらも
夢と希望に胸を膨らませながらロンドンへと出発。
3人を待っていたのは、
とてつもなく大きくて、
不思議なからくりのある書店だった。

めまぐるしいほど忙しいながらも
なんとか順調に新生活をスタートさせた…と思いきや
思わぬ災難が一家を襲う。

<本の王国>が抱える秘密と
モノ自身が家族に言えずにいる秘密
絶体絶命のピンチ

ワクワクもはらはらもドキドキあって
なおかつ言葉遊びも楽しい物語ではあるが
しかしこれ、翻訳は大変だったのではないかしら。

主人公の女の子の「モノ」という変わった名前は
「落とし物」の「もの」からきているのだけれど
これって原書ではなんという名前なのかしら?

辞書好きのマイケルによるうんちくには
「さようなら」や「イカサマ」の語源にまつわるものも。
びっくりするほど違和感なく読める展開ではあるけれど
おそらく翻訳には相当苦労したのではなかろうか。

ついつい大人目線でそんな点にも目が吸い寄せられてしまうのだけれど
純粋に物語の展開を楽しむことができるであろう小さなお友達の感想も
ぜひぜひ聞いてみたい!と思わせる作品でもあった。
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かもめ通信
かもめ通信 さん本が好き!免許皆伝(書評数:2233 件)

本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。

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この書評へのコメント

  1. かもめ通信2019-11-14 05:41

    タカラ~ムさん主催の読書会
    #はじめての海外文学 vol.5応援読書会
    https://www.honzuki.jp/bookclub/theme/no373/index.html?latest=20
    今年も始まりました。

  2. No Image

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