休蔵さん
レビュアー:
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歩くだけで不調が消える方法とはいったい?そんな思いで手にした本書には、本当にシンプルな方法が紹介されていた。
「大峯千日回峰行」や「四無行」を達成した著者が紹介するのは、本当にシンプルな方法だった。
「大峯千日回峰行」とは、「奈良県吉野山の金峯山寺蔵王堂から大峯山と呼ばれる山上ヶ岳までの往復48キロメートルを一日16時間かけて歩き、それを1000日間、雪で山が閉ざされる期間を除いて足かけ9年にわたり続ける」というもの(13頁)。
そして、「四無行」とは「9日間にわたり断食・断水・不眠・不臥(なにも食べず、水も飲まず、寝ず、横にならず)を続ける」(24頁)荒行で、著者は「大峯千日回峰行」の1年後に断行したという。
こんな荒行を達成した著者が説く「歩行禅」はいかに大変なものかと思いきや、予想よりはるかにシンプルな方法だった。
「歩行禅」は3つのステップのみ。
⓵懺悔の行
⓶感謝の行
⓷坐禅の行
これだけだ。
まず、⓵懺悔の行。
これは、歩きながら「ごめんなさい」と唱えながら歩く行。
自分がこれまで犯してしまった罪、反省すべきことを思い浮かべながら、反省と自問自答を重ねて歩くこと。
そして、⓶感謝の行。
これは、感謝の念を思い浮かべ、「ありがとう」と唱えながら歩く行。
感謝したいことをできるだけ思い浮かべ、そのことに対する気持ちを言葉にして歩くことだ。
これらはダラダラ、悪い姿勢で行ってはいけないとする。
禅は「調身・調息・調心」を基本とするそうで、つまり「姿勢を整え、呼吸を整えると、精神が整ってくる」という考えとのこと。
そこで歩く時に気を付けるべき5つのポイントを示す。
⓵正しい姿勢と体幹を意識する。
⓶肩甲骨をしっかり動かして腕をうしろに引く。
⓷骨盤と一緒に脚を前に出す。
⓸かかとから着地する。
⓹かかとから拇指球へと重心移動させる。
そして、歩く時はおしゃべりをせず、リズミカルに、速めの速度が薦められていた。
坐禅の行は、まさしく「坐禅」である。
⓵環境を整える。
⓶あぐらを組み、手で円を作る。
⓷姿勢を正す。
⓸呼吸を整える。
⓹禅定に入る。
⓺5~10分ほど坐禅を続ける。
⓻静かに目を開け、身体をほぐして終了。
自分を客観的に見つめ直し、あらゆる存在に敬意を払うための時間となる。
「歩行禅」のルールは以上である。
強制的なものではないため「しなければならない」という思いにとらわれることは不要とのこと。
ただ、ルーティン化させる仕組み作りは薦められている。
思えば、懺悔し、感謝し、自分を見つめ直すことなど、行ったことがない。
「自然の家」のようなところに宿泊した時、壁に向かって瞑想なるものをやらされたことはあったが、子どもの頃のこと、そんなに真剣に行わなかった。
年齢を重ねると懺悔しなければならないことも感謝しなければならないことも多くなり、自分を見つめ直すことの必要性も感じるようになった。
「歩行禅」を行うには、ある程度年齢を重ねることも必要なのかもしれない。
本書には、「歩行禅」以外のプチ修行も掲載されている。
いずれも実践容易なものばかり。
でも実践すること自体が難しかったりする。
とりあえず、「歩行禅」の実践を試みたい。
「大峯千日回峰行」とは、「奈良県吉野山の金峯山寺蔵王堂から大峯山と呼ばれる山上ヶ岳までの往復48キロメートルを一日16時間かけて歩き、それを1000日間、雪で山が閉ざされる期間を除いて足かけ9年にわたり続ける」というもの(13頁)。
そして、「四無行」とは「9日間にわたり断食・断水・不眠・不臥(なにも食べず、水も飲まず、寝ず、横にならず)を続ける」(24頁)荒行で、著者は「大峯千日回峰行」の1年後に断行したという。
こんな荒行を達成した著者が説く「歩行禅」はいかに大変なものかと思いきや、予想よりはるかにシンプルな方法だった。
「歩行禅」は3つのステップのみ。
⓵懺悔の行
⓶感謝の行
⓷坐禅の行
これだけだ。
まず、⓵懺悔の行。
これは、歩きながら「ごめんなさい」と唱えながら歩く行。
自分がこれまで犯してしまった罪、反省すべきことを思い浮かべながら、反省と自問自答を重ねて歩くこと。
そして、⓶感謝の行。
これは、感謝の念を思い浮かべ、「ありがとう」と唱えながら歩く行。
感謝したいことをできるだけ思い浮かべ、そのことに対する気持ちを言葉にして歩くことだ。
これらはダラダラ、悪い姿勢で行ってはいけないとする。
禅は「調身・調息・調心」を基本とするそうで、つまり「姿勢を整え、呼吸を整えると、精神が整ってくる」という考えとのこと。
そこで歩く時に気を付けるべき5つのポイントを示す。
⓵正しい姿勢と体幹を意識する。
⓶肩甲骨をしっかり動かして腕をうしろに引く。
⓷骨盤と一緒に脚を前に出す。
⓸かかとから着地する。
⓹かかとから拇指球へと重心移動させる。
そして、歩く時はおしゃべりをせず、リズミカルに、速めの速度が薦められていた。
坐禅の行は、まさしく「坐禅」である。
⓵環境を整える。
⓶あぐらを組み、手で円を作る。
⓷姿勢を正す。
⓸呼吸を整える。
⓹禅定に入る。
⓺5~10分ほど坐禅を続ける。
⓻静かに目を開け、身体をほぐして終了。
自分を客観的に見つめ直し、あらゆる存在に敬意を払うための時間となる。
「歩行禅」のルールは以上である。
強制的なものではないため「しなければならない」という思いにとらわれることは不要とのこと。
ただ、ルーティン化させる仕組み作りは薦められている。
思えば、懺悔し、感謝し、自分を見つめ直すことなど、行ったことがない。
「自然の家」のようなところに宿泊した時、壁に向かって瞑想なるものをやらされたことはあったが、子どもの頃のこと、そんなに真剣に行わなかった。
年齢を重ねると懺悔しなければならないことも感謝しなければならないことも多くなり、自分を見つめ直すことの必要性も感じるようになった。
「歩行禅」を行うには、ある程度年齢を重ねることも必要なのかもしれない。
本書には、「歩行禅」以外のプチ修行も掲載されている。
いずれも実践容易なものばかり。
でも実践すること自体が難しかったりする。
とりあえず、「歩行禅」の実践を試みたい。
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ここに参加するようになって、読書の幅が広がったように思います。
それでも、まだ偏り気味。
いろんな人の書評を参考に、もっと幅広い読書を楽しみたい!
この書評へのコメント
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- 出版社:KADOKAWA
- ページ数:240
- ISBN:9784046018922
- 発売日:2017年09月01日
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