休蔵さん
レビュアー:
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日本にいる危険生物や外来生物を紹介する図鑑。案外たくさんの危険がうごめいていることが分かります。
2017年、ヒアリの発見が話題になった。
スズメバチ級の毒を持ち、針で刺すという外来生物で、さらなる巣の発見は列島を騒然とさせた。
もっとも喉元を過ぎてしまうと、あまり報じられることがなくなったが。
今現在、ヒアリはどれほど繁殖しているのだろうか。
こうやって外来生物は日本に溶け込み、いつしか危険生物の仲間入りをする。
その様子を紹介する図鑑が本書である。
さらに日本列島に生息する危険生物についても詳細に紹介する。
日本列島には相当な種類の危険生物が生息している。
マムシやハブの危険性は多くが理解しているものの、ヤマカガシの危険性はあまり知られていないかもしれない。
ヤマカガシは相当強い猛毒の持ち主だ。
マムシやハブは前方ににょっきりと毒牙が伸びるが、ヤマカガシのそれは後方にひっそりとしている。
ヤマカガシの毒牙は身を守るためではなく、獲物を捕らえるためのもの。
ちなみにマムシとハブでは、前者の毒のほうが強いそうだ。
イメージではハブ毒のほうが強そうだが、その逆とのこと。
ただ、ハブはマムシよりでかいため、注入する毒の量も多くなり危険だそうだ。
外来生物は、本来、日本列島に生息していなかった生物。
子どものころ、縁日でミドリガメを売っているのをよく見た。
小さくかわいいミドリガメを買ってもらった近所の友達を羨んでいたが、まさかあんなに成長するとは。
ミドリガメのなれの果ては、日本庭園の池にも生息する。
いつのまにやらアカミミガメという名前が当たり前になった。
外来の亀と言えばカミツキガメやワニガメがやっかいだ。
ガメラを小さくしたようなやつらは、50~80㎝という亀にしてはビッグサイズ。
しかも、かみつく力は半端ない。
そんなやつらは、日本において産卵をはじめているらしい・・・
外来の亀には驚くべきやつもいた。
クサガメだ。
当然のように在来生物だと思っていたクサガメは、実は18世紀以降に朝鮮半島や中国から持ち込まれたというのだ。
クサガメが外来生物だったなんて、知らなかった。
外来生物も、長い時の経過とともに日本列島に馴染んでくるはず。
日本庭園の池に浮かぶアカミミガメを外来生物と思わない人もいるのではないか。
外国人観光客にいたっては、アカミミガメは日本在来の亀で、だからこそ日本庭園の池に浮かんでいると思っているはず。
そのことを大きな問題と感じない人も多いかもしれないし、クサガメのことを思うと、私自身あまり気にせずに生きてきたようだ。
ただ、外来生物の侵食は、固有種の消失に結びつきかねない。
デジタル機器はガラパゴスでやってきた我が国も、在来生物についてはグローバル化の波に太刀打ちできていないのかもしれない。
この流れが何百年も続くと、世界中にやっかいで強い同一種だけが残存することにもなりかねない。
おや、それは人間がすでに達成したことだった・・・かな?
スズメバチ級の毒を持ち、針で刺すという外来生物で、さらなる巣の発見は列島を騒然とさせた。
もっとも喉元を過ぎてしまうと、あまり報じられることがなくなったが。
今現在、ヒアリはどれほど繁殖しているのだろうか。
こうやって外来生物は日本に溶け込み、いつしか危険生物の仲間入りをする。
その様子を紹介する図鑑が本書である。
さらに日本列島に生息する危険生物についても詳細に紹介する。
日本列島には相当な種類の危険生物が生息している。
マムシやハブの危険性は多くが理解しているものの、ヤマカガシの危険性はあまり知られていないかもしれない。
ヤマカガシは相当強い猛毒の持ち主だ。
マムシやハブは前方ににょっきりと毒牙が伸びるが、ヤマカガシのそれは後方にひっそりとしている。
ヤマカガシの毒牙は身を守るためではなく、獲物を捕らえるためのもの。
ちなみにマムシとハブでは、前者の毒のほうが強いそうだ。
イメージではハブ毒のほうが強そうだが、その逆とのこと。
ただ、ハブはマムシよりでかいため、注入する毒の量も多くなり危険だそうだ。
外来生物は、本来、日本列島に生息していなかった生物。
子どものころ、縁日でミドリガメを売っているのをよく見た。
小さくかわいいミドリガメを買ってもらった近所の友達を羨んでいたが、まさかあんなに成長するとは。
ミドリガメのなれの果ては、日本庭園の池にも生息する。
いつのまにやらアカミミガメという名前が当たり前になった。
外来の亀と言えばカミツキガメやワニガメがやっかいだ。
ガメラを小さくしたようなやつらは、50~80㎝という亀にしてはビッグサイズ。
しかも、かみつく力は半端ない。
そんなやつらは、日本において産卵をはじめているらしい・・・
外来の亀には驚くべきやつもいた。
クサガメだ。
当然のように在来生物だと思っていたクサガメは、実は18世紀以降に朝鮮半島や中国から持ち込まれたというのだ。
クサガメが外来生物だったなんて、知らなかった。
外来生物も、長い時の経過とともに日本列島に馴染んでくるはず。
日本庭園の池に浮かぶアカミミガメを外来生物と思わない人もいるのではないか。
外国人観光客にいたっては、アカミミガメは日本在来の亀で、だからこそ日本庭園の池に浮かんでいると思っているはず。
そのことを大きな問題と感じない人も多いかもしれないし、クサガメのことを思うと、私自身あまり気にせずに生きてきたようだ。
ただ、外来生物の侵食は、固有種の消失に結びつきかねない。
デジタル機器はガラパゴスでやってきた我が国も、在来生物についてはグローバル化の波に太刀打ちできていないのかもしれない。
この流れが何百年も続くと、世界中にやっかいで強い同一種だけが残存することにもなりかねない。
おや、それは人間がすでに達成したことだった・・・かな?
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ここに参加するようになって、読書の幅が広がったように思います。
それでも、まだ偏り気味。
いろんな人の書評を参考に、もっと幅広い読書を楽しみたい!
この書評へのコメント
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- 出版社:あかね書房
- ページ数:95
- ISBN:9784251092243
- 発売日:2018年01月15日
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