茜さん
レビュアー:
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特別な絆で結ばれた二人の姉妹と子ギツネの魂が響きあうスピリチュアル・ファンタジー。
11歳のジュールズは、生粋の石マニア。
一方、姉のシルヴィは、走るのが大好きな学校一のランナー。
対照的だけど、二人は仲のよい姉妹でした。
ある雪の朝、ジュールズの目の前から森へと走り出したシルヴィは、そのまま姿を消してしまいます。
不穏な足跡だけをのこして……。
姉妹の絆、そしてピュアな愛情が、ふしぎなキツネの魂と響きあう・・・・・
ヴァーモントの神秘の森でくりひろげられるスピリチュアル・ファンタジー。
家族を失う悲しみとそれを如何にして乗り越えるか、そこに不思議なキツネ「セナ」視点での進行が良かったです。
楽しめるかもしれないポイント。
奈落の淵という名前が付けられている場所へ願い事を書いた石を投げ入れる為に、姉のシルヴィはスクールバスが迎えに来るギリギリの時間に走り出しそのまま戻らなくなるのだけど、シルヴィの願いはいつも"もっと速く走れますように"
どうしてそんなに速く走りたいの?と妹のジュールズも思っていますし、私もそう思いました。
答えはシルヴィの秘密が明かされるクライマックスで。。。
それと、「ケネン」という言葉が出てきて何なのかわからなかったけれど、「BOOK」データベースの本書の内容を見て納得しました。
“ケネン”は、魂とつながっている。どうしてなのかは、だれにもわからない。ケネンは人知をこえた理由でこの世界にやってきて、使命を果たしたら祖先のいる安息の地にもどるという。
なるほど、でも「使命を果たしたら」ってちょっと切ないなと思ってしまったけど、色々と余韻に浸れる物語で良かったです。
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天然系変人B型♀です。ブログに読んだ本の忘備録を書いてます。
初志貫徹、実るほど頭を垂れる稲穂かな
読む本は表紙or題名or興味が沸いた本を選んでいますのでジャンルは雑多です。
暇な時はネット徘徊or読書orゲームしてます。
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- 出版社:あすなろ書房
- ページ数:239
- ISBN:9784751528624
- 発売日:2016年10月25日
- 価格:1512円
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