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ふらりん
レビュアー:
1日10分、書店に行こう!
10分あれば書店に行きなさい:齋藤孝 メディアファクトリー


この本のタイトルを見た時に、あれっ?と思ったのは私だけだろうか。


「15分あれば喫茶店に入りなさい。:齋藤孝」


著者は上記の本を出しているからである。


単純にタイトルだけ比較するなら10分あれば書店、15分あれば喫茶店に行けと言う。


著者の中でこの「5分の差」は何なのか、を注目点として、読み進める事にした。


著書でまず触れている事は、書店で刺激を受ける事の素晴らしさである。
ネットの書店も良いが、リアルな書店では、目に入る本のタイトル、
興味深い本をぱらぱらと立ち読みする、著者はこういった刺激を「不意打ちを
食らうよう」と表現し、この経験が印象に残ると述べている。


そこで、10分の話題が出てくる。人との待ち合わせに書店を利用し、約束時間の
10分位前に到着、書店に寄り刺激のシャワーを浴びるのだ。


本書の提案はたった一つ、「1日最低10分、必ず書店へ行こう」だけだ。



と著者は熱く述べる。


「ノーブックス・ノーライフ」と、タワーレコードで使われているキャッチコピーに
似た事まで言い切っている著者であり、今の著者を形作ったのは「書店」である事に
間違いないだろう。(もしかしたら、タワーレコードよりも先に著者が作ったコピーかも
しれない。真偽は不明です。)



本書には、恐らくここ本が好き!レビュアーさんなら同意できるだろうという点が多く、
嫌な書き方をするなら、あまり著書より得られる、新たな発見は少なかった。


なぜなら、私の日常そのものがここに書かれているからである。
(なので、著者のようだとか、偉いとか、そういう事ではないので、あしからず・・)


しかし、私自身が思い描いているより、「本」というジャンル、メディアに対し、
「世間の目」はシビアで、興味を失っている、という事を再認識した。


つまり、本を読まない、本を買わない、そもそも本屋に立ち寄らない、という実情が、
私が思っている以上に進んでいる事を伺わせる。


ここ「本が好き!」では文字通り、本が好きな方の書評がどんどん投稿されるので、
「ああ、みんなたくさん本を読んでいるんだな」と思うのだが、それは当然の事で、
視点を広くすると世間では本が読まれていないのが現状なのだ。


話が戻って、喫茶店なら15分の話題がこの辺りで出てくる。鉄は熱いうちに打て、
では無いが、買った本が読みたいと最も強く思うのは、買った直後であり、本購入後、
喫茶店へ行き、15分で1冊読む(気になる所をピックアップ)という流れになるのだ。


当初、私が懸念していた5分の差は、10分と15分を時間を並列で見ていたからであり、
本購入 → 喫茶店直行という流れの中で、10分と15分を使い分けていたので
問題が解決し、一安心した。


本を多く読みたいけれど、そのとっかかりが・・という方に読んでもらいたいと思う。


そういう方が周りにいらっしゃれば本書をお薦めしたいが、うまく本書に巡り会えば
良いのだが・・。
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ふらりん
ふらりん さん本が好き!1級(書評数:448 件)

健康第一・健康優先の生活を心がけていたところ、本が読めるようになりました!ただ、書評に繋がらないのが現状です。ぼちぼち、読書 → 書評に繋げていきたいですね!お伺い等、遅れております。申し訳ありません。【2018/7/24更新】

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この書評へのコメント

  1. 風竜胆2016-04-14 15:46

    >1日最低10分、必ず書店へ行こう
    1日10分くらいなら、ア○○ンのサイトを眺めているかもしれませんw
    実店舗になると、結構行ってはいるのですが、なかなか毎日とは・・・。 でもネット書店では、続いて喫茶店には入れませんねw

  2. ふらりん2016-04-14 16:27

    風竜胆さん、こんにちは。

    著者はリアル書店(実店舗)至上主義ではなく、ネット書店との併用を
    すすめています。10分だと、確かに、ネット書店巡回で過ぎてしまうかも
    しれません。

    ただ、最近はネット書店でも、表示方法が工夫されているのか、
    「おっ、こんな本があったのかー」と思う時もあり、個人的には
    本の見せ方がリアル書店(実店舗)に近づきつつある、そんな気がします。

    私の場合は、通勤に使うバス停そばに、書店が有り、著者の仰っている
    「毎日書店に行こう」の環境が、偶然、整っているため、
    行けるのですが、毎日書店に行く事ができるかは、人に依ると思います。

    ネット書店の場合は、自宅でコーヒーつくって、注文した本を読む、
    喫茶店「風」を演出する、という手で行きましょう(笑)

  3. No Image

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