「おつきあい」の壁を乗り越え４８キロやせました

著者の歌川たいじさんは１９６６年生まれなので、現在５０歳か４９歳。
そんな歌川さんの、太っては痩せ太っては痩せの歴史を描いたコミックエッセイです。

歌川さんは小学生の頃に肥満を理由に虐められたことから、肥満に対して人並み以上に嫌悪感を抱いているように感じました。
なので、自らの事を「形状記憶デブ」と揶揄していたりもするのですが、とてつもない強い意志でダイエットを開始。
２０代でダイエットに成功後、リバウンド。
一念発起し、４０代で４２キロのダイエットに成功し、現在に至るまでリバウンドはしていないそうです。


それだけ痩せられるなんて、いったい何をしたんだろうと思う方は多いと思いますが、歌川さんが気を付けたことは４つ。

１・原則、自分で作ったもののみを食べる
２・おなかが空くまで食べない
３・１日に１時間以上歩く（６～７km）
４・飲み物のカロリーに注意する


これで本当に痩せるのか？
箇条書きにしてみると簡単なことのように思えますが、これを守って生活するのは実に大変。
営業職だった歌川さんなので、歩くことは苦にならなかったようです。
けれど、手作り弁当を食べる場所の確保は大変だったみたい。
そういう細かい部分まで書いてくれていて、サービス精神は満点です。


自分なりに強い意志を持って頑張る歌川さん。
歌川さんは人一倍意志の強い方で、ちょっとやそっとのことではへこたれません。
少しずつ効果が表れ始めた頃、歌川さんの前に現れる７人の敵の存在が！
それが、こちら。

刺客１・論客おやじ
刺客２・おとりわけ女
刺客３・新情報オトコ
刺客４・おくばりおばさん
刺客５・警告の局
刺客６・つきあわせ娘
刺客７・お片づけ夫人


それぞれがどんな人かは本書を読んで頂くとして、確かにこういう人「いるいる」と感心しながら読んでしまいました。


私も昔は枯れ木のように細かった。
けれど３０代になった今は、腰回りや脚に要らないモノがくっつき出しました。
ダイエットしたいとは思えども、なかなか実行に移せない意志の弱さが恨めしい。
そんな私から見て思うに、歌川さんは非常に意志の強い方だなと。
これだけの強い意志がないと、なかなか４２キロのダイエットには成功しないでしょう。
そして、それを維持していくことも難しいでしょう。

私に４２キロのダイエットは必要ありません。
せめて１０キロ、いや５キロだけでいいから痩せたい。
そんな私が本書を読んで感じたダイエットの極意を、最後に書いておきます。


１． いつまでに何キロという目標はやめる
２． 体重の細かい増減に一喜一憂しない

ダイエットはやれる時に体や心を労わりながら、焦らずゆっくりやればいい。


すべて歌川さんの受け売りですが、もしもダイエットをお考えの方がいらっしゃったら、これを参考にして私と一緒に頑張ってみませんか？