茜さん
レビュアー:
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ようやく結ばれたスカーレットとレットが迎えた意外な結末とは?そしてあの有名な最後の一文はどう翻訳されたのか?待望の完結編。

スカーレットの二番目の夫フランクは敗戦後の混乱のなか殺されてしまった。
周囲の批難を意に介さず、スカーレットはついにレット・バトラーと結ばれる。
愛娘ボニーも生まれ、レットはことのほか溺愛するが、夫婦の心は徐々に冷え、娘の事故死をきっかけに二人の関係は決定的に変わってしまう。
メラニーは、アシュリはどうなるのか。
物語は壮大なスケールにふさわしい結末を迎える。
壮大な物語もとうとう最後になりました。
およそ10カ月という時間をかけて読んで堪能できたと思います。
この巻でもやはりスカーレットにとっての苦難がありました。
あらゆる面でスカーレットに似ているボニーと呼ばれるバトラーとの娘の事故死。。。
バトラーも溺愛していただけに残念極まりなかったです。
そしてメラニーの死で完全にスカーレットは想い続けていたアシュリとの決別を決めますが時すでに遅しでした。
「重荷というのは背負える強さをもつ肩にあたえられるのだ」
そう、今までの苦難も乗り越えてきたスカーレットには背負える肩があったからだったのでしょう。
極めつけはバトラーもスカーレットの元を去ってしまうこと。
しかし、スカーレットは本当の愛を初めてバトラーに感じ始めていた。アシュリではなくバトラーに。
そして、ラストは
「とりあえず、なんでもあした。<タラ>で考えればいいのよ。明日になれば、耐えられる。あしたになればレットをとりもどす方法だって思いつく。だって、あしたは今日とは別の日だから」
そうだ、この気持ちの切り替えとあしたになればという考えがスカーレットなんだ。
「いま考えるのはよそう。明日になったら考えよう」は問題を先送りしているように見えて実は戦略的撤退なのかもしれないと思いました。
読み終えてしばらく走馬灯のようにスカーレット、バトラー、メラニー、アシュリと4人の主人公が思い浮かびました。
忘れられない物語となりました。
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初志貫徹、実るほど頭を垂れる稲穂かな
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- ページ数:572
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