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yukoさん
yuko
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江戸が明治になって20年。妖たちは江戸から生きのび・・・ 渾沌とした時代の不思議な妖怪物語、第二弾!
突然ちょんまげがなくなって短髪になった明治。
人々は洋装をまとい、アーク灯が輝き、鉄道馬車が通る新しき世。

しかし、江戸のなれの果ての煉瓦街には、
今も怪しい、江戸の頃に聞いた人の顔をした不可思議な妖(あやかし)たちがいるに違いないのです。

モダンな銀座煉瓦街の中に建つ、木造掘っ建て小屋のようなおんぼろ巡査派出所で、
今日も原田や滝は、人ならぬ者たちのあれやこれやの事件に巻き込まれます。


廃仏毀釈で捨てられた仏、その仏の祟りにまつわる六つの物語。
今回も「人ならぬ者」達がいつもの牛鍋屋に集まっては大活躍。

相変わらずみんな登場人物は謎が多いのですが、
前作から引き続き登場しているメンバーはもう不動のタッグといいますか、
みな助け合って摩訶不思議な事件を解決していきます。


江戸から明治って、
本当に激動の時代だったのだなぁと・・・数十年で国中が何もかも変わってしまえるわけもなくて、
新しいものに惑わされて、悪事を働くのはもっぱら生きている人間で、
妖たちよりも、実は生きている人間が一番恐ろしい・・・


そそ、世の中で一番怖いのは人間、ですわね。
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yuko
yuko さん本が好き!1級(書評数:302 件)

仕事のことで鬱状態が続いており全く本が読めなかったのですが、ぼちぼち読めるようになってきました!

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