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さん
茜
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本書は2004年から5年間、英国のオックスフォード大学に留学し、女性皇族として初めて海外で博士号を取得して帰国された彬子女王殿下の留学記。

初めて側衛(そくえい)なしで街を歩いたときの感想、大学のオリエンテーリングで飛び交う英語がまったく聴き取れず部屋に逃げ帰った話、指導教授になってくれたコレッジ学長先生の猛烈なしごきに耐える毎日、そして親しくなった学友たちとの心温まる交流や、調査旅行で列車を乗り間違えた話などなど、「涙と笑い」の学究生活を正直につづられた珠玉の25編。


著者の彬子女王はヒゲの殿下の愛称を持った三笠宮家の故寬仁親王の第1王女(長女)で、女子皇族として史上初、海外の大学からの課程博士号取得は皇族として史上初となった人物です。

最近では2025年4月21日に初めてラジオパーソナリティとして特番「彬子女王のオールナイトニッポンPremium」にも出演されました。

本書はイギリスのオックスフォード大学マートン・カレッジにて博士号を取得するまでの体験記です。

タイトルである「赤と青のガウン」とはオックスフォード大学の博士課程を成し遂げた者しか腕を通すことを許されないガウンらしい。

オックスフォードで博士課程まで進む為の留学の延長を認める代わりに、ヒゲの殿下から出された条件が「留学記を出すこと」だった。

そして出版されたのが本書というワケだ。

本書には私達のような民間人の知らなかったような事も書かれていてとても面白く読みました。

英語が得意ではなかった彬子女王は寬仁親王に「英語は三時間、三日、三週間、三カ月、三年・・・・というように三の周期でうまくなるものだ」と言われてから英語が好きになったそうで思わず苦笑いしてしまった。

体験した人が言うのだからきっとそうなのだろうけれど。。。

また、護衛の問題はというと、

「EU圏内における二週間以上の滞在の場合、護衛官は付きません」

なのだそうだ。

面白いエピソードが多いけれどきっと辛いこともあったはずなのに、それも面白いエピソードに変えてしまうのは彬子女王の性格なのかもしれない。

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茜
 さん本が好き!1級(書評数:419 件)

天然系変人B型♀です。ブログに読んだ本の忘備録を書いてます。

初志貫徹、実るほど頭を垂れる稲穂かな

読む本は表紙or題名or興味が沸いた本を選んでいますのでジャンルは雑多です。

暇な時はネット徘徊or読書orゲームしてます。

トライポフォビア^^;

豆腐メンタルです。。。

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この書評へのコメント

  1. ゆうちゃん2025-05-07 17:02

    親王のお言葉に驚きました。
    今日の午前中に地域で開講している源氏物語の講座を受講して来ましたが、その講師の方がこの四月に転勤になったそうです。今日の講義は転勤後初めての講義でしたが、途中の世間話で、転勤にひっかけて、「新しい職場には三時間過ごせれば、次は三日過ごすことを目標にし三日過ごせれば、次は三週間・・以下同文で、三カ月、三年・・と慣れていくものだ」と言われたことがあると仰っていました。案外、親王のお言葉が出所かもしれません。

  2. 2025-05-07 20:35

    何事にも通じる言葉のような気がしています。石の上にも三年と言う言葉もあるように三という数字は特別な意味を持っているのかなぁと(笑

  3. No Image

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