かもめ通信さん
レビュアー:
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そういえば最近、図書館で過ごす時間がどんどん短くなっている気がするんだよね。
数年前に読んだ『れんげ野原のまんなかで』の続編が出たと聞いて
随分前に読みたい本のリストにはいれていたのだけれど
なんとなく機を逸してしまっていた。
先日久々に背表紙を眺めながら図書館の書棚をゆっくりとみて歩く機会があって
そういえば…と手に取ったのがこの本。
久々に訪れた秋葉図書館は
やっぱり今もれんげ野原のまんなかにあって
利用者もそう多くなくのんびり静かな佇まい。
新米司書の文子さんの仕事ぶりも、だいぶ板についてきた。
地元密着型の図書館だけあって
利用者との距離が近く
訪れる人の打ち明け話や悩みを聞いてしまうことも多い
そんな中でやっぱり今回もふとした謎が湧きおこるのだ。
昔読んだあの本はなんというタイトルだったのだろう。
かつて読んだ本と同じ話の筈なのにあったはずのエピソードがないのはなぜ?
思い出の料理のつくりかたは?
図書館司書の腕の見せ所でもあるこうしたレファレンスとともに
図書館の隣地から発見された古い白骨死体の謎まで加わって
ときにほのぼの
ときにしみじみ
ときに切なく
秋葉図書館の面々が謎解きに挑むのだが……。
どちらかというと理詰めで解決というよりは
そこまで想像をたくましくするか?!という謎の解き方ではあるのだけれど
まあそれも図書館を取り巻く日常の謎という路線ならば許容範囲というところか。
決して面白くないわけではないが
前作同様そう言われてみればそんな話だったなあと
うっすらと記憶に残る程度の物語なのだが
読みながら図書館についてあれこれ考えさせられもした。
日頃から図書館のヘビーユーザーを自認する私だが
そういえば近年とみに図書館で過ごす時間が短くなってきている。
少し前までは、本棚の間をゆっくりと歩きながら
時間を忘れて宝物探しにいそしんでいたものだったけれど
最近は本の情報はもっぱらネットで得
図書館の蔵書をこれまたネットでチェックして予約を入れたり
お目当ての本が並ぶ棚に一直線に駆け寄ったりであっという間に用事は終了。
本の背表紙を眺めながら館内をうろつくことも
図書館司書のみなさんとレファレンスをかねた雑談を交わすこともなくなった。
なんだかな。それもなんだか、なんだかだよね。
久々に訪れた秋葉図書館が
図書館が本当はもっともっと楽しくて、
宝物と不思議に満ちている場所なのだと
思い出させてくれた気がした。
随分前に読みたい本のリストにはいれていたのだけれど
なんとなく機を逸してしまっていた。
先日久々に背表紙を眺めながら図書館の書棚をゆっくりとみて歩く機会があって
そういえば…と手に取ったのがこの本。
久々に訪れた秋葉図書館は
やっぱり今もれんげ野原のまんなかにあって
利用者もそう多くなくのんびり静かな佇まい。
新米司書の文子さんの仕事ぶりも、だいぶ板についてきた。
地元密着型の図書館だけあって
利用者との距離が近く
訪れる人の打ち明け話や悩みを聞いてしまうことも多い
そんな中でやっぱり今回もふとした謎が湧きおこるのだ。
昔読んだあの本はなんというタイトルだったのだろう。
かつて読んだ本と同じ話の筈なのにあったはずのエピソードがないのはなぜ?
思い出の料理のつくりかたは?
図書館司書の腕の見せ所でもあるこうしたレファレンスとともに
図書館の隣地から発見された古い白骨死体の謎まで加わって
ときにほのぼの
ときにしみじみ
ときに切なく
秋葉図書館の面々が謎解きに挑むのだが……。
どちらかというと理詰めで解決というよりは
そこまで想像をたくましくするか?!という謎の解き方ではあるのだけれど
まあそれも図書館を取り巻く日常の謎という路線ならば許容範囲というところか。
決して面白くないわけではないが
前作同様そう言われてみればそんな話だったなあと
うっすらと記憶に残る程度の物語なのだが
読みながら図書館についてあれこれ考えさせられもした。
日頃から図書館のヘビーユーザーを自認する私だが
そういえば近年とみに図書館で過ごす時間が短くなってきている。
少し前までは、本棚の間をゆっくりと歩きながら
時間を忘れて宝物探しにいそしんでいたものだったけれど
最近は本の情報はもっぱらネットで得
図書館の蔵書をこれまたネットでチェックして予約を入れたり
お目当ての本が並ぶ棚に一直線に駆け寄ったりであっという間に用事は終了。
本の背表紙を眺めながら館内をうろつくことも
図書館司書のみなさんとレファレンスをかねた雑談を交わすこともなくなった。
なんだかな。それもなんだか、なんだかだよね。
久々に訪れた秋葉図書館が
図書館が本当はもっともっと楽しくて、
宝物と不思議に満ちている場所なのだと
思い出させてくれた気がした。
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本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。
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- 出版社:東京創元社
- ページ数:299
- ISBN:9784488027438
- 発売日:2014年11月28日
- 価格:1836円
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