コロボックル絵物語

佐藤さとるさんの優しい文章が大好きでした。
村上勉さんのイラストがぴったりで、本当に可愛らしくて。
このお二人が描く世界に子どもの頃、どれだけ生きる力を戴いたことか知れません。

お二人が紡がれた作品のひとつ、コロボックルとの出来事を描いた作品が書き手を有川浩さんに代えて出ると知った時・・・戸惑いました。
なぜ有川さんなんだろう？と。
でも、佐藤さん自らが有川さんにお願いした・・・というような経緯を知り、とにかく読んでみようと手に取ったのですが・・・

これは、私の知っているコロボックルの世界の「入門編」だと思います。
物語ではないです。
佐藤先生の描く「コロボックル物語」を全く知らない世代の人たちが、これを読むことで佐藤先生の作品にたどり着いてくれるための入口。
それだけです。
文章は気にせず、とにかくイラストを楽しむことに集中しました。
一度、原画展でも拝見している、せいたかさんの部屋に集まるたくさんのコロボックルたちを描いた頁は、じんわり涙が出てきてしまう程好きです。
温かいですね～
コロボックルたちが頁毎に登場するので、何をやってるのかなぁ～何を思ってるのかなーと想像する！
それがこの本を100倍も楽しむ1番の方法だと思いますっ