風竜胆さん
レビュアー:
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第1話で平次が投げたのは、銭ではなくて、なんと1両小判w
その昔、二代目大川橋蔵主演でテレビでも放映されていた「銭形平次」。その原作となるのが、野村胡堂の「銭形平次捕物控」。この「金色の処女」は、平次が活躍する第一作目となる作品である。
時代は徳川三代家光のこと。今回平次が挑むのは、その将軍家光を狙った大事件。家光が雑司ヶ谷鬼子母神の辺りで鷹狩をした際に、どこからか毒矢が飛んできたというのだ。その犯人も捕まらないうちに、家光は、再度雑司ヶ谷での鷹狩をするという。家光は、雑司ヶ谷大塚御藥園預りの本草家、峠宗壽軒の娘お小夜に気があるらしい。しかし、平次によれば、お小夜というのは、かなりの悪女のようだ。
南町奉行与力の筆頭笹野新三郎から協力を依頼された平次は、大塚御藥園を調べるうち、評判の化粧品屋、唐花屋との関係を疑う。そこで、水茶屋で働いていたお静に、唐花屋で買い物をするように頼んだ。お静は、もちろん将来の平次の恋女房だ。ところが、お静は、おかしな薬を飲まされ、誘拐されてしまう。お静を追って、高田御殿に潜入した平次が目にしたものは、なんともおぞましい悪魔の儀式。タイトルの「金色の処女」とは、生贄として攫われた女が、体に金箔を置かれることに由来している。
ところで、平次と言えば、投げ銭で有名だ。鍋錢を取り出して投げつけ、相手がひるんだ隙に御用にする。ところがこの第1話では、肝心な時に鍋銭がない。そこで、心ならずも投げたのが、たまたま持っていた1両小判。おまけに、潜んでいたところから飛び降りた時に足を挫いて踏んだり蹴ったりである。この作品では平次がまだ若いためか、テレビドラマで橋蔵が演じていた、堂々とした親分さんという印象とは違い、少し軽い感じだ。「唐花屋」に行ったことがないというお静に対しても、「さうだらうねえ、お前ほどの容貌ぢや、へちまの水にも南蠻渡來の白粉にも及ぶめえ」なんて歯の浮くような事を言っているくらいである(笑)。 しかし、この事件がきっかけで、平次はお静の愛を掴んだようだから、結果オーライということなのか。
時代は徳川三代家光のこと。今回平次が挑むのは、その将軍家光を狙った大事件。家光が雑司ヶ谷鬼子母神の辺りで鷹狩をした際に、どこからか毒矢が飛んできたというのだ。その犯人も捕まらないうちに、家光は、再度雑司ヶ谷での鷹狩をするという。家光は、雑司ヶ谷大塚御藥園預りの本草家、峠宗壽軒の娘お小夜に気があるらしい。しかし、平次によれば、お小夜というのは、かなりの悪女のようだ。
南町奉行与力の筆頭笹野新三郎から協力を依頼された平次は、大塚御藥園を調べるうち、評判の化粧品屋、唐花屋との関係を疑う。そこで、水茶屋で働いていたお静に、唐花屋で買い物をするように頼んだ。お静は、もちろん将来の平次の恋女房だ。ところが、お静は、おかしな薬を飲まされ、誘拐されてしまう。お静を追って、高田御殿に潜入した平次が目にしたものは、なんともおぞましい悪魔の儀式。タイトルの「金色の処女」とは、生贄として攫われた女が、体に金箔を置かれることに由来している。
ところで、平次と言えば、投げ銭で有名だ。鍋錢を取り出して投げつけ、相手がひるんだ隙に御用にする。ところがこの第1話では、肝心な時に鍋銭がない。そこで、心ならずも投げたのが、たまたま持っていた1両小判。おまけに、潜んでいたところから飛び降りた時に足を挫いて踏んだり蹴ったりである。この作品では平次がまだ若いためか、テレビドラマで橋蔵が演じていた、堂々とした親分さんという印象とは違い、少し軽い感じだ。「唐花屋」に行ったことがないというお静に対しても、「さうだらうねえ、お前ほどの容貌ぢや、へちまの水にも南蠻渡來の白粉にも及ぶめえ」なんて歯の浮くような事を言っているくらいである(笑)。 しかし、この事件がきっかけで、平次はお静の愛を掴んだようだから、結果オーライということなのか。
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昨年は2月に腎盂炎、6月に全身発疹と散々な1年でした。幸いどちらも、現在は完治しておりますが、皆様も健康にはお気をつけください。
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- 出版社:
- ページ数:19
- ISBN:B00KXMH30A
- 発売日:2014年06月11日
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