かもめ通信さん
レビュアー:
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書店員や出版社社員を主人公に据えたシリーズもので定評のある大崎梢さんが、中学生向けに書いたというこの本は、本が大好きな中学生たちが主人公。本好きならではのあるある!もいっぱいで、大人でも楽しめます。
中学二年生の野々香は、放課後の校内で一冊の文庫本を見つける。
誰かの忘れ物らしいその本を拾い上げ、好奇心から書店のカバーを外してみたら、
現れたのはなんと!野々香の大好きな作家の最新作!
「うそっ」
思わず声を上げてしまったのは、その本の発売に気づいてさえいなかったから。
待望の最新刊だからこそ真っ先に読みたかったのに
すっかりおくれをとるなんて不覚!
かなり悔しいではないか!!
下校途中に寄り道をして、行きつけの本屋さんに駆け込むも
その本はどこにも見当たらない。
馴染みの店員さんに調べてもらうと、その本が発売されるのは来週だという。
ということは、誰かが発売前の本を読んでいたということなのか?
いやー気になる。本好きとしてはかなり気になる。
放ってはおけない「謎」ではないか!
謎の解明に乗り出そうにも、どうしたらよいかわからず悩む野々香に協力を申し出たのは
同じ本好きではあるものの、彼女が天敵と見なしているクラスメートの秀臣だった。
中学生が中学生の目線で本について語り、
本が好きだということはどういうことかを考える物語は
決して押しつけがましくなく
本の魅力、読書の魅力を語ってくれる。
若い世代向けということも有り
エピソードの中にはベタすぎる展開もなきにしもあらずだが
そこはそれ、本好き!の情熱が上手くカバーしてくれるので
待望の新刊があるというあなたはもちろん
本屋さんが大好きなあなたも
読み聞かせ経験があるあなたも
作家志望のあなたも
本についてあれこれ語ることのできるお友達が欲しいあなたも
「物語」はちょっと苦手というあなたにも
安心してお薦めできる。
この本を読んだ
本が好きな子どもたちはもちろん
ちょっぴり本が苦手だという子どもたちも
本ってなかなかいいものかもねえと思ってくれたら素敵だなあ。
誰かの忘れ物らしいその本を拾い上げ、好奇心から書店のカバーを外してみたら、
現れたのはなんと!野々香の大好きな作家の最新作!
「うそっ」
思わず声を上げてしまったのは、その本の発売に気づいてさえいなかったから。
待望の最新刊だからこそ真っ先に読みたかったのに
すっかりおくれをとるなんて不覚!
かなり悔しいではないか!!
下校途中に寄り道をして、行きつけの本屋さんに駆け込むも
その本はどこにも見当たらない。
馴染みの店員さんに調べてもらうと、その本が発売されるのは来週だという。
ということは、誰かが発売前の本を読んでいたということなのか?
いやー気になる。本好きとしてはかなり気になる。
放ってはおけない「謎」ではないか!
謎の解明に乗り出そうにも、どうしたらよいかわからず悩む野々香に協力を申し出たのは
同じ本好きではあるものの、彼女が天敵と見なしているクラスメートの秀臣だった。
中学生が中学生の目線で本について語り、
本が好きだということはどういうことかを考える物語は
決して押しつけがましくなく
本の魅力、読書の魅力を語ってくれる。
若い世代向けということも有り
エピソードの中にはベタすぎる展開もなきにしもあらずだが
そこはそれ、本好き!の情熱が上手くカバーしてくれるので
待望の新刊があるというあなたはもちろん
本屋さんが大好きなあなたも
読み聞かせ経験があるあなたも
作家志望のあなたも
本についてあれこれ語ることのできるお友達が欲しいあなたも
「物語」はちょっと苦手というあなたにも
安心してお薦めできる。
この本を読んだ
本が好きな子どもたちはもちろん
ちょっぴり本が苦手だという子どもたちも
本ってなかなかいいものかもねえと思ってくれたら素敵だなあ。
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本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。
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読んで楽しい: | 22票 | |
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この書評へのコメント
- かもめ通信2015-02-26 07:06
大崎梢さんの書店or出版社関連本レビュー
(沢山あるのでシリーズは代表作で)
○配達あかずきん:http://www.honzuki.jp/book/156406/review/32928/
○平台がおまちかね:http://www.honzuki.jp/book/6205/review/35239/
○クローバー・レイン:http://www.honzuki.jp/book/195435/review/76503/
○ようこそ授賞式の夕べに:http://www.honzuki.jp/book/211037/review/112179/
○プリティが多すぎる:http://www.honzuki.jp/book/189531/review/113104/クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 コメントするには、ログインしてください。
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- 出版社:光文社
- ページ数:194
- ISBN:9784334929763
- 発売日:2014年10月16日
- 価格:1080円
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