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はるほん
レビュアー:
滋賀好きが思い余って出した同人誌かと思ったら、ホントに滋賀の漫画だった。
帰省中に滋賀の本屋で見つけてしまった「しがけん。」というこの漫画。
なんかもうビックリした。
47都道府県だからしゃーねーわなー、とおざなりに並んでいる
観光ブックとかるるぶ的なモノではないのだ。
滋賀県と銘打った滋賀県の漫画なのだ。
滋賀好きが思い余って出した同人誌かと思った。(誰得)←俺得

コレ、帯がいい。
「琵琶湖を制する者、世界を制す…!」
そして見知らぬオッサンの顔写真が、この漫画を推している。
滋賀出身のマイナーな俳優さんか?と思ったら、作者のお父さんなんだそうだ。(笑)
子と滋賀の為にここまでやる愛と心意気に、迷わず購入。

主な登場人物は5人。
ビワコオオナマズの娘・日本唯一の湖賊・アンドロイド・甲賀忍者の末裔・織田信長。
うん、実に滋賀愛溢れるキャラクターである。
県人なら誰もが知っているビワコオオナマズから
県人でも微妙な知名度の湖賊と言うチョイスが溜まらない。
(どちらにしろ他府県には微妙なところがまた)

補足1:ビワコオオナマズ
ナマズ目ナマズ科に所属する淡水魚の一種
マナマズ、ニホンナマズの同属異種で、琵琶湖・淀川水系のみに生息する日本固有種
琵琶湖の食物連鎖の頂点に立つ王である
などということは皆様もご存知だろうから語るまい。(さも常識風に)

滋賀の子供らは小さい時に校外学習やらで、このナマズを一度はみる。
もうこの博物館がすげぇんだ。
施設キレイなんだけど、魚が地味で地味で。
滋賀に来たら是非この異空間を体験するがよい。

補足2:湖賊
に関しては湖賊の風でご覧下され。
滋賀県のワンピースだと思えばいい。(嘘を吐くな!)

補足3:甲賀忍者
言うに及ばず。ある意味、滋賀で一番有名な歴史。
自然環境豊富な滋賀では、今も忍者絶滅してないから。
(お前は何処まで嘘をつけば気が済むのか)
ホントだもん、だって甲賀の里と忍者屋敷あるもん。(※観光地です)
広大なだけで客にあんまり構わないゆるい観光地なので、是非おいでやす。

乏しい観光資源で頑張っている滋賀、エコだよね。
何で人気でないんだろう。(お前が全部語ったではないか)

信長は当然安土城からだろうし
アンドロイドキャラは多分、トリ人間コンテストか
工業地域などから発想を得て作られたものと勝手に推察。
その着目点には拍手を送りたい。

が、個人的にはストーリーから余り滋賀が感じられない。
不条理漫画風にはしてあるのだが、ソレなら滋賀を使う必要が無い。
ご当地漫画なんて、多府県の人はついてこれなくてもいいのだ。
何だか分かんないけど滋賀すげぇって思わせたら勝ちなのだ。
成功例としてはグンマ―だろう。(アレ成功してるのか?)

むしろ圧倒するマイナーさこそが、マイナー地域の生きる道だ。
なんぴとたりともマイナーに置いて、滋賀の前は走らせねえ。
オンリー滋賀。ロンリー滋賀。グローリー滋賀。
滋賀は人気無いんじゃない。孤高なのだ。
気高すぎて人気都道府県ランキングには見えないのだ。

みんなのこころのなかにしがはあるのさ・・・!(えぐえぐ)

※タイトルにかこつけて滋賀の番宣に走っていることをお詫びします
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はるほん
はるほん さん本が好き!1級(書評数:684 件)

歴史・時代物・文学に傾きがちな読書層。
読んだ本を掘り下げている内に妙な場所に着地する評が多いですが
おおむね本人は真面目に書いてマス。

年中歴史・文豪・宗教ブーム。滋賀偏愛。
現在クマー、谷崎、怨霊、老人もブーム中
徳川家茂・平安時代・暗号・辞書編纂物語・電車旅行記等の本も探し中。

秋口に無職になる予定で、就活中。
なかなかこちらに来る時間が取れないっす…。

2018.8.21

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