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たけぞう
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んーんーんー、ん? んー。。
タイトルから分かる通り、シャーロック・ホームズの緋色の研究の二次創作です。
表紙の見返しでは、女性化現代版ホームズ・パスティーシュと紹介されています。
ていうか、パスティーシュなんて言葉は知らないですし。
またー、新しいカタカナで目先を変えようとしてー
といいつつ、しょうがないのでWiki先生に教えを請いました。

パスティーシュ(仏):文体や雰囲気など、先駆者に影響を受けて作風が似ること

オマージュ(仏)という呼び方は知っていましたのでついでに調べました。
そちらは尊敬・畏敬という意味なので、オマージュ作品なんていう使い方をしますね。
パロディはイメージをお持ちの方が多いと思います。
エピゴーネン(独)が俗にいうパクリの概念に近いみたいです。
それにしても、二次創作を指す言葉はいろいろありますね。
しかも日本では種々の言葉を無節操に輸入しているみたいで、混乱に拍車をかけています。Wiki先生でも似たような言葉がいっぱいで、何が何やらという状況です。

えーっとですね。何をぐだぐだ書いているというかとですね。
もしシャーロック・ホームズを愛してやまない作品なら、オマージュ作品と紹介されるはずなんですね。残念ながら、形式遊びみたいな感じがしてしまいました。
だからパスティーシュと紹介したのかもと勝手に思いこんだ次第です。
ホームズ愛を抜きにして、単純にこの作品を読めばいいと思いますので、ホームズファンは注意です。

ジョー・ワトソンはアフガン帰りの軍医です。
陸軍の奨学金でロンドンの大学を出て、研修医を一年勤めたあとにアフガンに六年。
軍を退役してロンドンの病院に働き口を見つけようとしますが簡単にはいきません。
手元の資金が厳しくなり、知り合いのストランド誌の編集者からフラットシェアの話を聞きおよんで、ベイカー街221bでの同居生活が始まります。
同居人はシャーリー・ホームズ。ロンドン警視庁の顧問探偵です。
難事件のとき、ヤードからお呼びがかかるらしいです。

シャーリーの推理力は常人離れしていて、超大金持ちのお嬢様で、
科学の力に守られたSFチックな人です。
ある日、ヤードの警部のグロリア・レストレードから連絡が入ります。
ニュークロスで殺し。四人です。
二人はさっそうと超高級車ベントレーに乗りこみ、事件解決に向けて踏み出す、そんなお話です。

シャーリーの、トリックは分かった、でも大事なのは動機だとのセリフ。
まさにその通りなんです。この物語は、トリック・動機ともに違和感がぬぐえませんでした。

この作者さんの別の作品が面白かったので、次に進みたいと思います。ま、お遊びお遊び、といったところで。
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たけぞう
たけぞう さん本が好き!免許皆伝(書評数:1467 件)

ふとしたことで始めた書評書き。読んだ感覚が違うことを知るのは、とても大事だと思うようになりました。本が好き! の場と、参加している皆さんのおかげです。
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よかったらのぞいてみて下さい。

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この書評へのコメント

  1. はるほん2014-09-26 23:42

    コレが例のアレなんですね~。
    なんだかガッカリ感がすんごい伝わってきて
    ちょっと立ち読み(あくまで立ち読み)したくなってきましたw

  2. たけぞう2014-09-27 00:15

    あ、はるほん先生。どもです。
    タイトルと雰囲気、軽やかな文章で前半飛ばしすぎた分だけ、後半を失速と感じてしまいました。
    トリックと動機が、うむむ。。
    まあ、趣味の問題なのかもですが。

  3. ラビー2014-09-27 10:38

    筒井康隆氏の富豪刑事を思い出してしまいました(違っ
    はるほんさんの、「ジョン・・」で、初めて『パスティーシュ』っと言う言葉をみて、
    はて?これはいったい?っと思ったのでした。
    新しい言葉に、まったくついていけていません・・・とほほ

  4. たけぞう2014-09-27 14:15

    >ラビーさん
    前半の雰囲気はいいんですよ、間違いなく。
    実際、この作家さんのほかの作品は気に入りましたし。
    それから、借りもののカタカナ言葉、ご賛同してもらってありがとうございます。
    これがはやると、今度はパスティるなんて言っちゃうんですよね、きっと。
    するとオマージュ作品は、オマ(やめなさい

  5. ぴょんはま2014-09-28 10:53

    「パスティーシュ」とは懐かしい。そういえば久しく見ない表現で、お若い方はご存じないかな。四半世紀くらい前に清水義範が得意としていた文体模写中心のパロディ作品に被せられていました。他ではあまり見た記憶がないから、ほとんど清水義範(とそれをさらに真似てる人たち)専用の言い方だったのかも。暇つぶしにさらっと読むには面白いですよ。

  6. たけぞう2014-09-28 22:24

    >ぴょんはまさん
    あらま。パスティーシュって、前からある言葉なんですね~
    勉強になります。
    清水義範さん、名古屋弁の作品を一度読んでみたいと思いつつ、未読なんです。
    せっかくなので、パスティーシュ作品もいつか手に取ってみたいです。

  7. かもめ通信2014-09-29 07:16

    又聞きの話で出典は明らかではないのですが、「パロディとはまじめな原作を模した戯作、パスティーシュとは原作のやり方をまじめにまねた摸倣だ」と、エラリー・クイーンが規定しているのだそうですよ。
    私もつい1,2日前に知ったのですが……(って思いっきり知ったかぶりよね!^^;)

  8. かもめ通信2014-09-29 10:06

    もうひとつ,ついでにこれもにわか仕込みのネタですが,コナン・ドイルのホームズには,ワトソン氏が「こういうことがあった」とさらっと触れるだけの「語られなかった事件」が沢山出てくるので,それをあたかもドイルが書いたかのように作品にするパスティーシュが世界中で書かれているようです。

  9. たけぞう2014-09-30 22:09

    >かもめ通信さん
    ほうほう。またしても雑学知識が増えまする。
    ワトソンのさらっと触れるだけの事件もなんとなく思い出しました。
    なるほど、そういう作品をパスティーシュというならば、しっくりきますね。
    そうすると、ますますこの作品の違和感が……

  10. No Image

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