ぽんきちさん
レビュアー:
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宮中の暮らしに思いを馳せる
京都御所、仙洞御所、修学院離宮、桂離宮の4カ所の詳細な写真集。
価格もそこそこだが、物理的に重さも相当。
参観では見られないほど詳細に、また季節感あふれるタイミングで撮影された写真が多数収録され、資料的価値が高い1冊。
障壁画、襖の引手、欄間などにもそれぞれの名手の意匠が凝らされている。道幅が奥に行くほど狭くなって遠近感を強調している小道や、水はけがよいように中央をわずかに盛り上げた石畳の道など、細部に工夫がある。
巻末に解説、見取り図、年表付。
*京都御所の参観に行った際には、昔の建物って薄暗かったんだなぁという印象が強かった。この本では、開け放って撮影しているためか、暗さが感じられない。
*昭和初期に建てられた京都の庶民の家には、桂離宮を模した襖があった。白と藍の格子模様の今見てもかなり斬新なデザインの襖である。離宮や御所を真似た意匠って、実はあちこちに取り入れられているのだろうなと思う。
**2009年12月記。『京 杉本家の四季』で思い出したので。
価格もそこそこだが、物理的に重さも相当。
参観では見られないほど詳細に、また季節感あふれるタイミングで撮影された写真が多数収録され、資料的価値が高い1冊。
障壁画、襖の引手、欄間などにもそれぞれの名手の意匠が凝らされている。道幅が奥に行くほど狭くなって遠近感を強調している小道や、水はけがよいように中央をわずかに盛り上げた石畳の道など、細部に工夫がある。
巻末に解説、見取り図、年表付。
*京都御所の参観に行った際には、昔の建物って薄暗かったんだなぁという印象が強かった。この本では、開け放って撮影しているためか、暗さが感じられない。
*昭和初期に建てられた京都の庶民の家には、桂離宮を模した襖があった。白と藍の格子模様の今見てもかなり斬新なデザインの襖である。離宮や御所を真似た意匠って、実はあちこちに取り入れられているのだろうなと思う。
**2009年12月記。『京 杉本家の四季』で思い出したので。
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分子生物学・生化学周辺の実務翻訳をしています。
本の大海を漂流中。
日々是好日。どんな本との出会いも素敵だ。
あちらこちらとつまみ食いの読書ですが、点が線に、線が面になっていくといいなと思っています。
「実感」を求めて読書しているように思います。
赤柴♀(もも)は3代目。
この夏、有精卵からヒヨコ4羽を孵化させました。そろそろ大雛かな。♂x2、♀x2。ニワトリは割と人に懐くものらしいですが、今のところ、懐く気配はありませんw
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- 出版社:朝日新聞出版
- ページ数:560
- ISBN:9784022586926
- 発売日:2009年12月18日
- 価格:30240円
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