たけぞうさん
レビュアー:
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表紙につられましたが、思いのほかドキドキしました。
ドキドキしたのは表紙の子がかわいいからではなく、内容がけっこう
えぐってくるからですよ。でも、絵もかわええなー(やめんか
乾ルカさんは読んでみたいと思っていた作家さんです。
作品によっては合わなさそうな雰囲気もあり、これまでためらっていました。
思いきって読んでよかったです。
けっこう苦くて、でも最後の方ではしっかりからめとられました。
ほうっと息をつきながら本を閉じることになったのです。
全部で七章の連作短編です。
北海道の片隅、生田羽中学校生田羽分校の全校生徒は五人。
三年生が一人、一年生が四人です。
生田羽小学校の分校は、四人が中学校に進学して廃校になりました。
そして今度は中学校の分校の番です。
物語は、新任の教師の赴任から始まります。
自分にはもはや一分たりとも無駄な時間は過ごせないという思い上がったバカ者。
クソ田舎の廃校寸前の分校に見切りをつける気まんまんでいたら、
周りにしっかり見抜かれていました。
それなのに、みんな素知らぬふりをして、優しく見守っているのです。
第二話は、唯一の三年生の物語。表紙の子です。
三年生ともなれば、修学旅行があり受験があるという、激動の学年です。
人生の大きな転換点に起きる出来事。
一つ一つ、なんともやるせない話が続きます。
そのくせ、話の芯はしっかりと通っていて、理不尽な苦みを残すのです。
タイトルは、願いながら祈りながら。
中学校の頃って、大なり小なり折り合いをつけることを覚え始める年だよな、
と思いながら読み進めました。
ラスト二章は反則気味に気持ちを持っていかれます。
いい作品でした。
えぐってくるからですよ。でも、絵もかわええなー(やめんか
乾ルカさんは読んでみたいと思っていた作家さんです。
作品によっては合わなさそうな雰囲気もあり、これまでためらっていました。
思いきって読んでよかったです。
けっこう苦くて、でも最後の方ではしっかりからめとられました。
ほうっと息をつきながら本を閉じることになったのです。
全部で七章の連作短編です。
北海道の片隅、生田羽中学校生田羽分校の全校生徒は五人。
三年生が一人、一年生が四人です。
生田羽小学校の分校は、四人が中学校に進学して廃校になりました。
そして今度は中学校の分校の番です。
物語は、新任の教師の赴任から始まります。
自分にはもはや一分たりとも無駄な時間は過ごせないという思い上がったバカ者。
クソ田舎の廃校寸前の分校に見切りをつける気まんまんでいたら、
周りにしっかり見抜かれていました。
それなのに、みんな素知らぬふりをして、優しく見守っているのです。
第二話は、唯一の三年生の物語。表紙の子です。
三年生ともなれば、修学旅行があり受験があるという、激動の学年です。
人生の大きな転換点に起きる出来事。
一つ一つ、なんともやるせない話が続きます。
そのくせ、話の芯はしっかりと通っていて、理不尽な苦みを残すのです。
タイトルは、願いながら祈りながら。
中学校の頃って、大なり小なり折り合いをつけることを覚え始める年だよな、
と思いながら読み進めました。
ラスト二章は反則気味に気持ちを持っていかれます。
いい作品でした。
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ふとしたことで始めた書評書き。読んだ感覚が違うことを知るのは、とても大事だと思うようになりました。本が好き! の場と、参加している皆さんのおかげです。
星の数は自分のお気に入り度で、趣味や主観に基づいています。たとえ自分の趣味に合わなくても、作品の特徴を書評で分かるようにしようと務めています。星が低くても作品がつまらないという意味ではありません。
自己紹介ページの二番目のアドレスは「飲んでみた」の書評です。
三番目のアドレスは「お絵描き書評の部屋」で、皆さんの「描いてみた」が読めます。
四番目のアドレスは「作ってみた」の書評です。
よかったらのぞいてみて下さい。
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- 出版社:徳間書店
- ページ数:301
- ISBN:9784198637682
- 発売日:2014年03月12日
- 価格:1728円
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