yukoさん
レビュアー:
▼
実際にあった事件を元にした物語。とにかく暴行シーンがひどすぎて・・・なんで自分がこの本を予約リクエストしたのか謎・・・ でも真実が何なのか気になって気になって、読むことは止められず。
実際に起きた、北九州市、連続監禁殺人事件をモチーフにした小説なのですが、
なぜこれを自分が図書館で予約していたのか、まったくもって謎です。
とにかくグロイ。不快極まりない暴行シーンが延々と・・・あちこち痛いような感覚がしながら読みました。
自動車修理工場で勤める二十九歳の辰吾と、五歳年下のファミレスで働く聖子。
二人が同棲生活をしている、ラブラブなところから物語は始まります。
二人の愛の巣に突然やってきた聖子の父親。
仕事もしておらず、日中毎日何をしているのか全く謎の男、中本三郎。
物語は次に警察へと場面は変わります。
七月八日、若い女性から身柄保護を求める110番通報が。
汚れた服装。顔や腕に痣があり、足の爪は一枚もなく、右足の中指と薬指、左足の親指と中指はやけどを負っており、治療が不完全だったのか半ば癒着していました。
どうやらかなりの長期間虐待、あるいは拷問を受けていたと推察された少女は、
香田麻耶、十七歳。
自分に暴行したのは、麻耶の親でも親戚でもないという、ヨシオという男と、アツコという女だという。
麻耶が住んでいたというマンションに捜査員が踏み込むと、そこにはアツコという女がおり、彼女も傷だらけで明らかに暴行を受けていた様子。
そして部屋に充満する異様な匂い。
取り調べが始まると、アツコと麻耶は、ヨシオとの異常な生活、
凄惨な暴行、殺人、死体の解体について語り始めたのでした・・・
最初は、同棲しているカップルと、この監禁され暴行を受けていた女性との関係がわからずで、
取り調べのシーンで語られる凄惨な暴行シーンのグロさにうんざりしながらも、気になってどんどん読み進めていきました。
そして、
なぜこの人達はそんな状態に陥ってしまったのか、
どうして逃げることができなかったのか、
家族で殺し合うに至ったのはどういった状況だったのか、
人の弱みにうまくつけこみ、弱いところをつつくのが非常に得意で、決して自分の手は汚さず、平気で親子同士で殺し合わせるようにもっていった犯人の狡猾さ、非道さ、
そしてなぜそんな風に、いとも簡単に、人に殺し合いをさせることができたのか、
嫌だ、気持ち悪い、読みたくない、
という気持ちと、
知りたい、真実を知りたい、
という気持ち、それぞれが戦いながら、結局最後まで読んでしまいました。
この北九州市の事件は私の記憶にはなくて・・・尼崎の事件の方がけっこう最近のことですし、同じように洗脳し、家族で殺し合いをさせて、というあたり、同じような事件だったんだろうなぁと。
読んでいる最中、なんで?とか逃げたらいいのに、とか思うわけです。
あとは通報したらいいのに!とか。
でもそれって、
しょせん自分がそこにいなかったからでしょ、って思うと、余計に怖いというか・・・
そして物語の終わり近く、刑事が麻耶に対する考えがぞっとるのですが・・・・
結局、
誰の心の中にも、『ケモノ』の部分がほんの少しもないということは、ないってことでしょうか。
ラスト、もやもやした終わりなのがちょっと消化不良気味で。
実際にあった事件をもとにしたとはいえ、小説なのだから、結末はきちんとしてほしかったように思いました。
それにしても本当にグロかった・・・(涙)
なぜこれを自分が図書館で予約していたのか、まったくもって謎です。
とにかくグロイ。不快極まりない暴行シーンが延々と・・・あちこち痛いような感覚がしながら読みました。
自動車修理工場で勤める二十九歳の辰吾と、五歳年下のファミレスで働く聖子。
二人が同棲生活をしている、ラブラブなところから物語は始まります。
二人の愛の巣に突然やってきた聖子の父親。
仕事もしておらず、日中毎日何をしているのか全く謎の男、中本三郎。
物語は次に警察へと場面は変わります。
七月八日、若い女性から身柄保護を求める110番通報が。
汚れた服装。顔や腕に痣があり、足の爪は一枚もなく、右足の中指と薬指、左足の親指と中指はやけどを負っており、治療が不完全だったのか半ば癒着していました。
どうやらかなりの長期間虐待、あるいは拷問を受けていたと推察された少女は、
香田麻耶、十七歳。
自分に暴行したのは、麻耶の親でも親戚でもないという、ヨシオという男と、アツコという女だという。
麻耶が住んでいたというマンションに捜査員が踏み込むと、そこにはアツコという女がおり、彼女も傷だらけで明らかに暴行を受けていた様子。
そして部屋に充満する異様な匂い。
取り調べが始まると、アツコと麻耶は、ヨシオとの異常な生活、
凄惨な暴行、殺人、死体の解体について語り始めたのでした・・・
最初は、同棲しているカップルと、この監禁され暴行を受けていた女性との関係がわからずで、
取り調べのシーンで語られる凄惨な暴行シーンのグロさにうんざりしながらも、気になってどんどん読み進めていきました。
そして、
なぜこの人達はそんな状態に陥ってしまったのか、
どうして逃げることができなかったのか、
家族で殺し合うに至ったのはどういった状況だったのか、
人の弱みにうまくつけこみ、弱いところをつつくのが非常に得意で、決して自分の手は汚さず、平気で親子同士で殺し合わせるようにもっていった犯人の狡猾さ、非道さ、
そしてなぜそんな風に、いとも簡単に、人に殺し合いをさせることができたのか、
嫌だ、気持ち悪い、読みたくない、
という気持ちと、
知りたい、真実を知りたい、
という気持ち、それぞれが戦いながら、結局最後まで読んでしまいました。
この北九州市の事件は私の記憶にはなくて・・・尼崎の事件の方がけっこう最近のことですし、同じように洗脳し、家族で殺し合いをさせて、というあたり、同じような事件だったんだろうなぁと。
読んでいる最中、なんで?とか逃げたらいいのに、とか思うわけです。
あとは通報したらいいのに!とか。
でもそれって、
しょせん自分がそこにいなかったからでしょ、って思うと、余計に怖いというか・・・
そして物語の終わり近く、刑事が麻耶に対する考えがぞっとるのですが・・・・
結局、
誰の心の中にも、『ケモノ』の部分がほんの少しもないということは、ないってことでしょうか。
ラスト、もやもやした終わりなのがちょっと消化不良気味で。
実際にあった事件をもとにしたとはいえ、小説なのだから、結末はきちんとしてほしかったように思いました。
それにしても本当にグロかった・・・(涙)
お気に入り度:





掲載日:
外部ブログURLが設定されていません
投票する
投票するには、ログインしてください。
仕事のことで鬱状態が続いており全く本が読めなかったのですが、ぼちぼち読めるようになってきました!
- この書評の得票合計:
- 48票
読んで楽しい: | 1票 |
|
---|---|---|
参考になる: | 45票 |
|
共感した: | 2票 |
|
あなたの感想は?
投票するには、ログインしてください。
この書評へのコメント
コメントするには、ログインしてください。
書評一覧を取得中。。。
- 出版社:双葉社
- ページ数:384
- ISBN:9784575238587
- 発売日:2014年04月18日
- 価格:1728円
- Amazonで買う
- カーリルで図書館の蔵書を調べる
- あなた
- この書籍の平均
- この書評
※ログインすると、あなたとこの書評の位置関係がわかります。