chiezoさん
レビュアー:
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過去も未来も男性ファッションのキーワードは「ピッチピチ」(誤)
名画に残される人物。
歴史に名を残したり、国を治めたり、聖書に登場する聖人なんかが
これまた歴史に名を残した絵画の巨匠達によって描かれている。
本来ならば、その描かれた人物の功績とか人物像とかが語られがちな
絵画鑑賞評なんか脇にほっぽり出して、描かれた男達の装いについて書かれた本書。
表紙を飾るのは、誰もが知ってるあのナポレオン・レオポルド。
この絵は「皆の者っ!いざ行かんっ!!」と士気を高める英雄の姿に
誰もがため息をつきたくなるだろうけど、アタシは馬の目が気になって。
「おいおいダンナ、何事なんです?」って驚いてる風にしか見えん。
しかし驚いたのは「脚線美」という言葉が、つい100年前までは
男性の足に対するものだったという事だ。
確かに、当時の女性達は足を出す事がハシタナイ事で、ドレスやスカートで
すっぽり隠されていたんだったなぁと思い出した。
そして表紙のナポレオンだって、馬にまたがった足の美しさったら。
名画に登場する気高き男達は、大振りな上半身に比べて
ピチピチタイツの下半身、短いズボンの下には必ずタイツを着用している。
そして男性性を誇示するコッドピースの存在と、その日本語訳に思わず失笑。
このピチピチタイツは、現代ではバレエダンサーくらいしか思い浮かばないが
名画の中では「どうだ!」とばかりのモデル立ちで脚を突き出す太陽王。
巨匠フェルメールの描く『地理学者』が羽織っている丹前が妙にオサレだし
セーラー服を着た幼児の愛らしさに思わず頬も緩むがモデルの人生にガッカリし
ダヴィデが豹柄のポシェットを斜めがけにしてる。神聖ローマ帝国皇帝
レオポルト一世にいたっては、コスプレのバカ殿っぷりに目がテンに・・。
決して1人で着替えすらままならないほど複雑で、非活動的なファッションは
階級社会のトップに立つ限られた人々が威厳と栄華を誇示する姿。
下層階級で苦しむ庶民が、反逆のシンボルとして着用した普通のズボン。
現代の男性諸氏、反骨精神で立ち上がった彼らに足を向けて眠るべからずっ!
あのままピチピチタイツが現代まで受け継がれてきていたら・・・・ゾっとするw
最近は男性だってオシャレになったとは言うものの
カツラや髭、化粧にコスプレは、既に当時では普通事だった。
もうこうなったら、ピチピチタイツとコッドピースを復活させるくらいの
ファッションリーダーが現れないと男のファッションに革命は起こらないのかも。
・・・・・・いえ、コッドピースを待望しているわけではありませぬ、決してw
歴史に名を残したり、国を治めたり、聖書に登場する聖人なんかが
これまた歴史に名を残した絵画の巨匠達によって描かれている。
本来ならば、その描かれた人物の功績とか人物像とかが語られがちな
絵画鑑賞評なんか脇にほっぽり出して、描かれた男達の装いについて書かれた本書。
表紙を飾るのは、誰もが知ってるあのナポレオン・レオポルド。
この絵は「皆の者っ!いざ行かんっ!!」と士気を高める英雄の姿に
誰もがため息をつきたくなるだろうけど、アタシは馬の目が気になって。
「おいおいダンナ、何事なんです?」って驚いてる風にしか見えん。
しかし驚いたのは「脚線美」という言葉が、つい100年前までは
男性の足に対するものだったという事だ。
確かに、当時の女性達は足を出す事がハシタナイ事で、ドレスやスカートで
すっぽり隠されていたんだったなぁと思い出した。
そして表紙のナポレオンだって、馬にまたがった足の美しさったら。
名画に登場する気高き男達は、大振りな上半身に比べて
ピチピチタイツの下半身、短いズボンの下には必ずタイツを着用している。
そして男性性を誇示するコッドピースの存在と、その日本語訳に思わず失笑。
このピチピチタイツは、現代ではバレエダンサーくらいしか思い浮かばないが
名画の中では「どうだ!」とばかりのモデル立ちで脚を突き出す太陽王。
巨匠フェルメールの描く『地理学者』が羽織っている丹前が妙にオサレだし
セーラー服を着た幼児の愛らしさに思わず頬も緩むがモデルの人生にガッカリし
ダヴィデが豹柄のポシェットを斜めがけにしてる。神聖ローマ帝国皇帝
レオポルト一世にいたっては、コスプレのバカ殿っぷりに目がテンに・・。
決して1人で着替えすらままならないほど複雑で、非活動的なファッションは
階級社会のトップに立つ限られた人々が威厳と栄華を誇示する姿。
下層階級で苦しむ庶民が、反逆のシンボルとして着用した普通のズボン。
現代の男性諸氏、反骨精神で立ち上がった彼らに足を向けて眠るべからずっ!
あのままピチピチタイツが現代まで受け継がれてきていたら・・・・ゾっとするw
最近は男性だってオシャレになったとは言うものの
カツラや髭、化粧にコスプレは、既に当時では普通事だった。
もうこうなったら、ピチピチタイツとコッドピースを復活させるくらいの
ファッションリーダーが現れないと男のファッションに革命は起こらないのかも。
・・・・・・いえ、コッドピースを待望しているわけではありませぬ、決してw
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読書熱は一向に下がらず、本を読み続けてはいるのですが
なかなか当サイトを訪れる事が出来ず
「読んだ本」ばかりが増え続けております。
皆さんの書評を拝読できず、投票行為も止まったままですが
時折、投票されましたメールを戴き恐縮しきりでございます。
またチョボチョボと「読んだ本」から書評へと
移行させていきますので、よろしゅうお願いします。
この書評へのコメント
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書評一覧を取得中。。。
- 出版社:KADOKAWA/角川書店
- ページ数:191
- ISBN:9784041107232
- 発売日:2014年03月26日
- 価格:1620円
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