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「京都、名建築、食べ歩き」なんという三点セット
京都といえば神社仏閣めぐり、季節を楽しむ等いろいろありますが、旅の楽しみはやはり食べ歩き。しかも名建築で食べれるというしばり付。意外と知らない歴史のうんちくまでついています。建物は旧○○○別荘、旧○○○邸宅、元○○○宮家別邸など庭つきの邸宅が多いのが京都の特徴ですが、数寄屋建築だけでなく近代建築、町屋に美術館と様々掲載されています。新たな発見もあり京都旅行欲が高まる一冊です。

粟田山荘や長楽館など有名どころも紹介されていますが、「京都、名建築、食べ歩き」というボン、キュッ、ボンとした三点セットの中から、新たな発見のいくつかを抜粋紹介したいと思います。

【夢二カフェ五龍閣】
清水寺の門前にあり、湯豆腐「順正」が所有する洋風カフェレストラン。もちろん豆腐料理がメインです。西洋建築様式でありながら桟瓦葺きの屋根や望楼がある和洋折衷の邸宅。気軽に利用できるカフェスタイルというのがうれしい。大正建築の中で味わえるとはこちらは要チェックです。

【瓢樹】
「瓢亭」の暖簾分けの店はわずか二店だそうで、そのうちのひとつがこちらのお店。創業は大正十年で平成十三年に日本画家今尾景年の屋敷に移転してきたそう。どの部屋からも望める坪庭が大小合わせて四つもあり、贅を尽くした美しさを兼ね備えた邸宅。豪華な町屋建築でランチなら旅の少し豪華な食事として楽しめるはず。

【ラ・トゥール】
京都大学時計台記念館にあるフレンチレストラン。何度も京都は訪ねていてもまさか吉田キャンパス内まで足を踏み入れたことはない。東京の大学にも一般客が使えるレストランがあるが、ここは本当に予想外だった。【夢二カフェ五龍閣】と同じ武田五一設計。この方は関西方面で著名な建築家なんですね。

【松籟庵】
嵐山の大堰川上流の急斜面に建つ旧近衛文麿公別邸。ここでいただけるのは豆腐懐石のみ。京都の喧騒から離れた場所で「森嘉」の豆腐を食しながら渓谷の緑を楽しむ。なんて風流な!こんな崖地に建てるなんてさすが近衛さん!昼も夜も無茶苦茶高いわけじゃない。こちらも要チェックです。

京都の本を読みたくなってきたということは、前向きになってこれたということだ。京都でおいしいものを食べる日を楽しみにそれまで京都本を漁っていきます。
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この書評へのコメント

  1. 薄荷2014-04-02 22:04

    >ボン、キュッ、ボンとした三点セット・・・名言ですな!
    山田くん、ikuttiさんに座布団3枚持ってきて!!

  2. ikutti2014-04-02 22:40

    >薄荷さん★
    使用法は間違っていますが、利用法は合ってます。
    わくわくする楽しいガイドブックでした。

  3. はにぃ2014-04-02 23:34

    ラ・トゥールに昨年行ってきました♪
    予約しないと入れないほど人気のようです。
    (観光バスで来ている方もいました。)
    学生さんはほとんど行かないみたいですよ。
    値段もフレンチの割には安かったので、お味もそれなりでした。
    でも、最近の学食はどこもすごいですね。
    私の頃は、汚くてメニューも「学食」というものばかりだったのに・・・

  4. ikutti2014-04-03 08:35

    >はにぃさん★
    えっ、予約?学食なのに?
    そこんところはブームゆえなのでしょうか。
    京都にはおいしい洋食店もふんだんにあるので、別の楽しみとしていずれ利用してみようと思います。
    写真ありがとうございます!

  5. そのじつ2014-04-04 09:32

    全然京都じゃないのですが、「学食」に反応してしまいました。
    東京大学、本郷キャンパスの学食に先日行きました。
    学外の方もいっぱいで、安くてタップリの学食メシを堪能しました。
    国立の施設だからか、守衛さんに「気軽にまた来てください」と声をかけられました。
    京大もそうなのかな(^^)

  6. miol mor2014-04-04 10:12

    おじゃまします。ぼくは、ラ・トゥールから2分くらいのカンフォーラ、もしくは5-10分圏内の各種のところも、行ったことがあります。名もなき名店(迷店?)のなかに、おお、これは、というのにぶつかることもあり、そちらも楽しいです。市内の町屋の中を改装したタイプのおばんざいや、カフェのたぐいは毎月のように新しい店ができてるように思います。(ぼくは年に6回は京都に行きますが、その度に、見たことない店が数軒は必ずあります。)創造的なアイデアを活かした和洋の食べ物、飲み物の発見がいつもあります。路地ほどおもしろいです。たぶん、本では追いつかないくらい、京都の食は更新されつづけている感じがします。

  7. ikutti2014-04-04 16:32

    >そのじつさん
    東大は学食らしいじゃないですかっ。
    うちの近所の大学は京大ほど高くはないですが、プリンスホテル経営でちょっと気になっています。
    大学構内のレストランを一般開放っておもしろいですよね。

  8. ikutti2014-04-04 16:36

    >miol morさん
    カンフォーラの方が学食らしいお値段ですね。
    確かに京都は古い本は役に立たないほど回転が早いかもしれません。
    数年前に立ち寄った店が探してもないとか。
    時間ができたらひとりでふらりと京都へ行きたいものです。

  9. miol mor2014-04-04 16:58

    ikutti さん
    そうですね。ただ、カンフォーラにはたしかラー・トゥールにはない、京大製のビール(エジプト・ビール)がメニューにあったと思います。まあ、フランス料理にはあまり関係ないでしょうけれど。w

  10. はにぃ2014-04-04 23:06

    またまたお邪魔します。
    私も京都大学にはたまに行くことがあります。
    カンフォーラはオシャレなカフェテリアという感じで学食っぽくはないのですが、500円で十分食べられます。
    こちらも予約できます。(回転が早いので予約する必要はないですが)
    値段の割に美味しくて気に入っています。
    そのかわりゆっくりはできません(^^;
    ↓チキンステーキとパン、スープ500円。それにコーヒーをつけました。

  11. はにぃ2014-04-04 23:07

    エジプトビールって、京都大学が共同開発した「古代エジプトビール」のことでしょうか?
    それなら、ラ・トゥールにもありますよ。
    それにしても、私の頃は選択肢が少なくオシャレなメニューなんかありませんでした。
    たいてい大学の外に食べに行っていたなぁ。

  12. miol mor2014-04-04 23:24

    はい、それです。ラ・トゥールにもありましたか。意外に合うのかもしれませんね。w

  13. No Image

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