かもめ通信さん
レビュアー:
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収録されている3篇とも確かに動物の物語ではあるのだが、うち2篇は人間の身勝手が引き起こす悲劇を描いていて、さわやかさもなければ後味も悪い。あるいはそれが「現実」というものなのかもしれないが。
舞台がアラスカで、動物ものだという情報のみを頼りに、角川のKindleセールで購入した本。
人はもちろん獣たちにもクマ王と恐れられているグリズリーの悲しい生涯を語った「極北の王者アダムの生涯」
一方は野犬のボスに、もう一方は優秀な狩猟犬にと成長したシェパードの兄弟犬がたどった運命を綴る「兄弟犬ミカエルとシーザー」
研究者が目にしたプレーリードッグ一家の物語「大草原の穴ぐらのジョン」
の3篇が収められている。
確かに動物の物語ではあるのだが、うち2篇は人間の身勝手が引き起こす悲劇を描いていて、さわやかさもなければ後味も悪い。
それが現実だと言われてしまえば、それまでではあるのだけれど、ちょっと期待した方向とは違ったなあというのが率直な感想だ。
更につけ加えるならば、アラスカを舞台にした物語で、現地に住む人たちをも登場させるならば、かの山は「マッキンリー」ではなく「デナリ」と読んで欲しかった気も。
ちなみに「デナリ」という呼称の話を続けるととっても長くなってしまいそうなので、なぜ「デナリ」?と疑問にもたれた方は、以前書いたものですが私の旅ブログ記事をご参照下さい。
人はもちろん獣たちにもクマ王と恐れられているグリズリーの悲しい生涯を語った「極北の王者アダムの生涯」
一方は野犬のボスに、もう一方は優秀な狩猟犬にと成長したシェパードの兄弟犬がたどった運命を綴る「兄弟犬ミカエルとシーザー」
研究者が目にしたプレーリードッグ一家の物語「大草原の穴ぐらのジョン」
の3篇が収められている。
確かに動物の物語ではあるのだが、うち2篇は人間の身勝手が引き起こす悲劇を描いていて、さわやかさもなければ後味も悪い。
それが現実だと言われてしまえば、それまでではあるのだけれど、ちょっと期待した方向とは違ったなあというのが率直な感想だ。
更につけ加えるならば、アラスカを舞台にした物語で、現地に住む人たちをも登場させるならば、かの山は「マッキンリー」ではなく「デナリ」と読んで欲しかった気も。
ちなみに「デナリ」という呼称の話を続けるととっても長くなってしまいそうなので、なぜ「デナリ」?と疑問にもたれた方は、以前書いたものですが私の旅ブログ記事をご参照下さい。
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本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。
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- 出版社:KADOKAWA
- ページ数:228
- ISBN:B00FB4S8KO
- 発売日:2013年02月25日
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