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武藤吐夢
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 苦労人なんだなぁ・・・。生きることは、僕の思っていたよりも難しい。
 この本は、松本清張記念館で購入したものです。清張さんの半生を描いたものです。小説ではありません。小説だと思って買いました。ヾ(@^▽^@)ノわはは
 
 まず、そのルーツから書かれてあるが、何かややこしい。父は養子になったが、実家とは疎遠で・・・。何だかわけありみたいだ。父親は、いい加減な人でいろんな商売をし、仲の悪い母親とともに清張さんを育てた。清張さんは極貧でした。かなり苦労をされています。
 大学をてっきり卒業していると思いきや、そうではありません。学校を出るとすぐに、印刷の職人見習いとなり、大人になるまで転々と会社を渡り歩き、朝日新聞に入社するも差別されていた。ろくな仕事をさせてもらえかった。
 30歳を過ぎて戦争に行くが、朝鮮で待機していた。何もしていません。帰国後は、生活の為、新聞社でぐうたらしながらアルバイトで箒を仕入れて売っていた。この部分が力が入ってておもしろい。戦争よりも、箒売りの方が清張さんにとってウェートが高かったのだと思う。朝日新聞では暇でした。何なのでしょうね、この会社。
 とにかく、苦労の連続で、馬鹿にされて相手にされなくて、話しはクライマックスに、ラストでやっと、松本清張の清張たらんところが見えてくる。
 米軍の基地の町に住んでいた清張さん。新聞にはのらなかったが、町で事件が・・・。
 黒人兵が武器を持って脱走し、日本人に暴行、レイプ、強奪を80件もおこなった。そして、米軍が出動。ついに制圧。新聞では、九州でしかのらなかった。こういうこと、真実が隠されているが、多くある。占領時代に、日本人が知らされなかった。こういう事件に興味を持ったとある。つまり、それが小説家松本清張の原点なのだ。
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武藤吐夢
武藤吐夢 さん本が好き!1級(書評数:1387 件)

よろしくお願いします。
昨年は雑な読みが多く数ばかりこなす感じでした。
2025年は丁寧にいきたいと思います。

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