波津雪希さん
レビュアー:
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新旧の図書館の妖精たちの生きる道は、本から始まる!
失踪した夫を戸籍から抜き離婚後、不安定な収入を嫌って
学校図書館司書になった詩織は、学生時代はキリギリスのような
その日暮らしのイメージだった。ここまでの設定だとイソップ物語の
『ありとキリギリス』(原本では、ありと蝉)のようなストーリーが
展開されるだろうと想像していました。ありの音楽の先生がキリギリスに
職を斡旋するのは、童話と違いますね。
詩織には、残留思念を読むことができる能力がありますが
能力を発揮するのは、序盤から中盤のみ。人物設定で折角付けた特殊能力が
ストーリー上、あまり意味を見いだせないのは、設定が生かし切れていない
結果なのでしょう。非常に勿体ない能力でした。
しかし、特殊能力のお蔭で前任の学校図書館司書と巡り合うことができ
前任者の生き方に感化され、自分の人生だけでなく生徒の人生をも
アクティブに変えていくのは、『禍を転じて福と為す』といったところでしょう。
こんなストーリーの本は、読み手の心もリフレッシュする効果があります。
学校図書館司書になった詩織は、学生時代はキリギリスのような
その日暮らしのイメージだった。ここまでの設定だとイソップ物語の
『ありとキリギリス』(原本では、ありと蝉)のようなストーリーが
展開されるだろうと想像していました。ありの音楽の先生がキリギリスに
職を斡旋するのは、童話と違いますね。
詩織には、残留思念を読むことができる能力がありますが
能力を発揮するのは、序盤から中盤のみ。人物設定で折角付けた特殊能力が
ストーリー上、あまり意味を見いだせないのは、設定が生かし切れていない
結果なのでしょう。非常に勿体ない能力でした。
しかし、特殊能力のお蔭で前任の学校図書館司書と巡り合うことができ
前任者の生き方に感化され、自分の人生だけでなく生徒の人生をも
アクティブに変えていくのは、『禍を転じて福と為す』といったところでしょう。
こんなストーリーの本は、読み手の心もリフレッシュする効果があります。
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- 出版社:双葉社
- ページ数:344
- ISBN:9784575238235
- 発売日:2013年06月19日
- 価格:1680円
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