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波津雪希
レビュアー:
新旧の図書館の妖精たちの生きる道は、本から始まる!
 失踪した夫を戸籍から抜き離婚後、不安定な収入を嫌って

学校図書館司書になった詩織は、学生時代はキリギリスのような

その日暮らしのイメージだった。ここまでの設定だとイソップ物語の

『ありとキリギリス』(原本では、ありと蝉)のようなストーリーが

展開されるだろうと想像していました。ありの音楽の先生がキリギリスに

職を斡旋するのは、童話と違いますね。



 詩織には、残留思念を読むことができる能力がありますが

能力を発揮するのは、序盤から中盤のみ。人物設定で折角付けた特殊能力が

ストーリー上、あまり意味を見いだせないのは、設定が生かし切れていない

結果なのでしょう。非常に勿体ない能力でした。



 しかし、特殊能力のお蔭で前任の学校図書館司書と巡り合うことができ

前任者の生き方に感化され、自分の人生だけでなく生徒の人生をも

アクティブに変えていくのは、『禍を転じて福と為す』といったところでしょう。

こんなストーリーの本は、読み手の心もリフレッシュする効果があります。

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波津雪希
波津雪希 さん本が好き!1級(書評数:1962 件)

本を読むのは、もっぱら移動時間。
移動時間が長い時ほど、読書量が増えます。

読んで楽しい:7票
参考になる:28票
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