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波津雪希
レビュアー:
表題の『煙突の上にハイヒール』は、OLが煙突の上にハイヒールを忘れてしまうことから付いたのでしょうね。
 5つの短編からなる小説でした。個人的には表題の『煙突の上にハイヒール』と

『カムキャット・アドベンチャー』のストーリーが、とても面白かったです。

また、未来のロボットの話がこの2作から想像もできないぶっ飛び方だったのが

印象的です。ロボットが自分の世話をするだけでなく、自分の代わりに

何かをする話は、人類衰退の臭いが感じられ違和感がありました。



 恋人が詐欺師で、なけなしの財産を売り払い渡すつもりだったが

直前に声札に捕まり金の使い蜜を模索する宿原織香。

そんな時に出会ったのが、『Mew』。本体価格百四十二万八千円というからには

バイクだと思っていたのに。バイク以上の乗り物でした。



 『Mew』は、何だと思います?

宿原織香が情報雑誌で見ただけで買いたくなったのは、背負い式プロペラの

軽ヘリコプターのようなもの。そんなものをOLが欲しがるなんて

詐欺師に騙されたことがよっぽど悔しかったのでしょう。



 『Mew』の教習所で身に着けた技術と教官から教わった裏情報で

伴侶なる人を助けに行ったり、結婚式に時間がないからといって、『Mew』で

結婚式に乗り込みなんて、普通の人には出来ない芸当です。

人生山あり谷ありを地で行くような宿原織香の人生は、下手なアドベチャー

小説よりもスリリングでした。

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波津雪希
波津雪希 さん本が好き!1級(書評数:1947 件)

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