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はるほん
レビュアー:
味音痴な書評をお許しください。
善戦むなしく惜敗致しました。←?

基本的に、恋愛小説が得意でない。
読めるものもあるので、偏見はないつもりなのだが
自分ではそう思っているだけで、やっぱり偏見なのかもしれない。
偏見があると本を読むのにも支障があるので
何とか克服したいとは思っているのだが。

ストーリーセラーという短編集で有川さんを知り
珍しく心に残った恋愛話だったので、その名を覚えた。
以降も著作を数冊拝読して、恋愛以外の部分は面白かったのだが
肝心の恋愛部分がなかなか呑み込めない。

OLのさやかはある日、イツキという行き倒れの青年を拾い
家事の一切を任せる契約で一緒に暮らすことになる。
イツキは炊事洗濯掃除の一切をこなし
なんと道端に生えている野草で食事を賄ってしまう。
オマケにイケメンで紳士的な上
女心をドキリとさせる天然のタラシ物質を兼ね備え

そ ん な 男 お る か い 。(゚Д゚#)

い、いや、この偏見がいけないんだよな。うん。
多分、絶滅危惧種かなんかに指定されていて
一般人にはあまり目に触れることがないのだろう。うん。
聞いたことはある気がする。
イケメンとやらの歯は常に白く輝き、排泄もしないとかいう
(↑偏見通り越してUMAになってんだろ)

一方、さやかはセオリー通り(?)
家事は出来ないが、素直で可愛らしい女子である。
イツキと一緒に野草摘みに出かけ
自転車の後ろに乗ったり、川に落ちたり、花冠を編んだり
冷えたイツキの手を一生懸命に温めて
自分の大胆な行動に顔を真っ赤にしたりと

がふっ`;:゙;`;・(゚Д゚||| ) (吐血)

乙女心に胸をときめかせるくだりだと言うのは理解してる。
なのに本を抱えたまま、そわっそわしてる自分がいる。
娘と彼氏がイチャついてるシーンに出くわした
オヤジのような心持で居たたまれない。
いやもうどうしたらいいのだ。本気で。

そんな男女が一つ屋根の下に暮らしたら、当然出るものが出る。
そう、恋だ。←どんな言い草だ
それまでも十分糖度高めだったのに
抑えていた(らしい)二人の恋心はもう止まらない。
「私達、付き合ったばかりなんですw」パワーは半端無く
枯れ果てた年寄りの腹にボディーブローを叩き続けた。

だが当然、「大人のラノベ」を自称する有川さんの物語が
そんなアンコの蜂蜜漬けみたいな状態で終わる筈はない。
甘さを引き立てる為の、「塩」がちょっと投入される。
が、もう自分の口の中は砂糖でジャリジャリで
そんな微妙な味わいを感じることが出来なかった。
恋愛味音痴故に、敗北。

自分には向かなかっただけなので、ファンの人にはごめんなさい。
野草料理の知識としては面白かったです、と
フォローだか何だか分からない言い訳をしとく。
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はるほん
はるほん さん本が好き!1級(書評数:684 件)

歴史・時代物・文学に傾きがちな読書層。
読んだ本を掘り下げている内に妙な場所に着地する評が多いですが
おおむね本人は真面目に書いてマス。

年中歴史・文豪・宗教ブーム。滋賀偏愛。
現在クマー、谷崎、怨霊、老人もブーム中
徳川家茂・平安時代・暗号・辞書編纂物語・電車旅行記等の本も探し中。

秋口に無職になる予定で、就活中。
なかなかこちらに来る時間が取れないっす…。

2018.8.21

読んで楽しい:35票
参考になる:8票
共感した:6票
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この書評へのコメント

  1. はにぃ2013-03-04 17:22

    読んでみたい気持ちが余計高まりました(笑)

  2. はるほん2013-03-04 22:06

    うおおん、よかったです~~。(T▽T)
    こんなこと書いてええんかと
    ドキドキしながらあぷしてしまいましたが
    読んでみたい人がいらして~~。(感涙)

  3. みさわなおき2013-03-04 23:42

    >はるほんさん
    「無茶しやがって」に一千票w あの甘々展開で、HPが削られていく様子がしみじみつわりました(´・ω・`)

  4. はるほん2013-03-05 07:50

    >みさわなおきさん
    何故一言、そんな装備で大丈夫かと
    仰ってくださらなかったのです~~(´;ω;`)

    ああいや、今読みなおすと書評がそう語っていたのですね。
    まさに一歩歩くたびにHPを失う劇薬でした…。

  5. ラビー2013-03-05 10:02

    「そうなんだよぉーっ」
    机をバシバシ叩きながら一言でした(爆

    私も恋愛小説が、苦手ジャンルで・・・。
    この本を読んで、特訓してみようかしら・・・
    なんて、思ってしまいました。

  6. はるほん2013-03-05 11:57

    >ラビーさん
    おお、同志様なら装備強化をオススメします!
    リア充に折れない心と一握りの勇気、
    そして一定した薄目を開いて挑んでくださいませ…!
    あとハンカチと鼻紙ときたろうぶくろと(遠足か)

  7. みさわなおき2013-03-05 12:08

    >はるほんさん
    >まさに一歩歩くたびにHPを失う劇薬でした…。
    素晴らしい要約w DQのシャナクが必要な装備を身につけちゃった時の音が脳内再生されました。
    無事生還されてよかった><

  8. はるほん2013-03-05 15:22

    >みさわなおきさん
    (・◇・)ゞはずかしくてかえってまいりました!

  9. ikutti2013-03-05 16:43

    >口の中は砂糖でジャリジャリ
    あの図書館戦争でさえ、3冊目にして挫折っ!
    近未来アクション小説かと思っていたのに、気づいたらオクテな恋愛どっぷり…

  10. そのじつ2013-03-05 17:51

    はるほんさんの語り口が軽快で楽しくて可笑しくて!
    はるほんさんが悪戦苦闘すればするほど、この本のステキオーラが眩しくって!
    私も恋愛モノ一切読まないのですが、この本に好感を持ってしまいました。

    はるほんさん、なんて凄腕なんだ…。

  11. はるほん2013-03-05 18:31

    >ikuttiさん
    ええっ、そうなんですか!<図書館戦争
    アニメのみで未読ですが、ギリギリ行ける糖度かと思ったのに!
    いやでもやっぱり王子様はまずいですよね。王子様は…。

    >そのじつさん
    なんと!Σ(゚д゚)そんな効果が!<この本に好感
    あっ成程、比較法みたいなもんでしょうかね!

    ありがとうございます!なんだか自分の生きる道が見えてきました!
    我が屍を超えて、みなさんにキラキラをお届けすると言う…
    (↑もう死んでるじゃないか)

  12. みさわなおき2013-03-29 22:47

    "娘と彼氏がイチャついてるシーンに出くわした
    オヤジのような心持で居たたまれない。
    いやもうどうしたらいいのだ。本気で。"

    今更ですが、この3行凄いです。僕はもう少し離れた感じで、見知らぬカップルの熱々ぶりに「ごちそうさまですって言ったのにぃぃぃぃ。ワンコ蕎麦かぁぁぁぁぁ」って身悶えしましたが、父目線ではありませんでしたw はるほんさんの父性に乾杯。

  13. はるほん2013-03-29 23:15

    はにぃさん効果がウチまで来ている!
    これはもう十分に植物図鑑祭…!

    >みさわなおきさん
    いやだって、コッチは読んでるんだもの!!

    最寄り駅で電車の扉が開いた瞬間
    目の前でカップルがぶっちゅーーってした時だって
    狼狽えなかったですよ!(本当はビビったけど!)

    もう本を読んでる時点で、こちらとしては
    リビングで新聞読んでるくらいの参加はしてるつもりなので
    もう覗きをしたような居たたまれなさにうおおおお

  14. No Image

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