かもめ通信さん
レビュアー:
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本が好き! #棚マル フェアに参加するこの本はあの名作に繋がるエピソードや作家の意外な一面を知る1冊として、はたまた旅行のガイドブックとして、1冊で2度3度と楽します?!
それなりに長くなった読書歴において、
これまでの私の基本的な読書スタイルは、
作家の個人的なあれこれは脇に置き、
作品そのものを味わうというものだった。
だから作家の私生活にはあまり立ち入らない
……つもりだったのだが、
ここ数年、本が好き!の皆様の影響で近代日本文学に手を出し始めたら、
どうしたって作家の生活とその作品が切っても切れないものであるようにも思われて、
少しずつ、作家自身やその周辺を語る本にも手を伸ばすようになってきた。
というわけで、今回は、作家と温泉である。
この本はmono sashiさんの推薦で、本が好き!フェアにも並んでいる本。
何を隠そう私も念願叶って訪れたBOOKPORT大崎ブライトタワー店さんで購入したのだ。
頁をめくるとよくもまあこんな写真が残っているものだ!と思わず唸ってしまうような、
作家と温泉にちなんだ写真をふんだんに盛り込みながら紹介される全国各地の温泉。
夏目漱石と道後温泉はこれまあ、定番中の定番だよね
(といっても私はつい先日、ようやく坊っちゃんを読み終えたばかりだけれど。)
志賀直哉と城崎温泉も周知の事実
(といっても私はかまわぬカバーの『城の崎にて』を積んであるままで……)
川端康成と湯ヶ島温泉だって有名でしょ?
(ここだけの話、実は『伊豆の踊子』を最後まで読んだことがない!)
宮沢賢治と花巻温泉はこれ、まあ当然よね。
そしてもちろん、檀一雄といえば、
やっぱり『走れメロス』誕生に繋がる熱海温泉でしょう!
(檀一雄の『小説 太宰治』を読まねばなるまいと、何度目かの決意を新たに?!)
坂口安吾ってもっと巨漢のイメージがあったけど?
梶井基次郎の顔もごつくてびっくり?!
それにしても四万温泉の太宰の写真はこれどうにかならなかったのか?!
熱川で井伏鱒二と写っている写真はこれなかなか甘いマスクなのに!
という具合に、大いに楽しませて戴いた。
ニヤニヤしながら読み終えた本は、
昔文学少女の母と旅行大好きの父にプレゼントしたのだが……
八十代の父が本を眺めながら
「それでどこに連れて行ってくれるんだ?」…と言いだして………
えーと。
今度はどこに行きたいか(行けそうか)という観点で
最初から読み直させていただきます……。(汗)
これまでの私の基本的な読書スタイルは、
作家の個人的なあれこれは脇に置き、
作品そのものを味わうというものだった。
だから作家の私生活にはあまり立ち入らない
……つもりだったのだが、
ここ数年、本が好き!の皆様の影響で近代日本文学に手を出し始めたら、
どうしたって作家の生活とその作品が切っても切れないものであるようにも思われて、
少しずつ、作家自身やその周辺を語る本にも手を伸ばすようになってきた。
というわけで、今回は、作家と温泉である。
この本はmono sashiさんの推薦で、本が好き!フェアにも並んでいる本。
何を隠そう私も念願叶って訪れたBOOKPORT大崎ブライトタワー店さんで購入したのだ。
頁をめくるとよくもまあこんな写真が残っているものだ!と思わず唸ってしまうような、
作家と温泉にちなんだ写真をふんだんに盛り込みながら紹介される全国各地の温泉。
夏目漱石と道後温泉はこれまあ、定番中の定番だよね
(といっても私はつい先日、ようやく坊っちゃんを読み終えたばかりだけれど。)
志賀直哉と城崎温泉も周知の事実
(といっても私はかまわぬカバーの『城の崎にて』を積んであるままで……)
川端康成と湯ヶ島温泉だって有名でしょ?
(ここだけの話、実は『伊豆の踊子』を最後まで読んだことがない!)
宮沢賢治と花巻温泉はこれ、まあ当然よね。
そしてもちろん、檀一雄といえば、
やっぱり『走れメロス』誕生に繋がる熱海温泉でしょう!
(檀一雄の『小説 太宰治』を読まねばなるまいと、何度目かの決意を新たに?!)
坂口安吾ってもっと巨漢のイメージがあったけど?
梶井基次郎の顔もごつくてびっくり?!
それにしても四万温泉の太宰の写真はこれどうにかならなかったのか?!
熱川で井伏鱒二と写っている写真はこれなかなか甘いマスクなのに!
という具合に、大いに楽しませて戴いた。
ニヤニヤしながら読み終えた本は、
昔文学少女の母と旅行大好きの父にプレゼントしたのだが……
八十代の父が本を眺めながら
「それでどこに連れて行ってくれるんだ?」…と言いだして………
えーと。
今度はどこに行きたいか(行けそうか)という観点で
最初から読み直させていただきます……。(汗)
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本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。
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この書評へのコメント
- mono sashi2016-10-17 13:08
>四万温泉の太宰の写真はこれどうにかならなかったのか?!
これ私も思いました。それに立ち上がっているため、彼のアレがアレなわけでして……。
のぼせ気味の太宰、というニュアンスを出したかったのかな、と思ったりwクリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 コメントするには、ログインしてください。
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- 出版社:河出書房新社
- ページ数:119
- ISBN:9784309727783
- 発売日:2011年01月20日
- 価格:1785円
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