茜さん
レビュアー:
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これは、ふたりの少女の凄絶な“闘い”の記録。
中学二年生の一年間であたし、大西葵13歳は、人をふたり殺した。
夏休みにひとり。それと冬休みにもうひとり。
…あたしはもうだめ。ぜんぜんだめ。少女の魂は殺人に向かない。
誰か最初にそう教えてくれたらよかったのに。
だけどあの夏はたまたま、あたしの近くにいたのは、あいつだけだったからー。
この手のタイトルは大半が殺人or何か反社会的な職業だと思いますが、この作品はまぁ半分当たっていて半分ハズレということになると思います。
大西葵の家庭環境ともう一人の主人公宮之下静香の家庭環境が絡んでいて似ているようで似ていない。
一風変わったキャラクターである宮之下静香の徐々に明かされる真実。
大西葵の家庭は母と義父との三人暮らしで義父は酒浸りの毎日で大西葵は死んでほしいと思っているのだが、たまたま宮之下静香と仲良くなり、その義父を殺す道具として「すりこぎと菜種油」と指示したり、一方の宮之下静香の殺したい人物には「冷凍まぐろと噂好きのおばさん」であったりと読んでいると、そんなんで死ぬ人間なんかいるかー!?と苦笑してしまう。
それでも本人達はそれで完全犯罪を大真面目に考えているのである。
ある場面で宮之下静香は殺したい相手に言う。
「誰も、誰も知らなかったけどね。あたしだけ知ってたけどね。あたしの友達は、大西葵は特別な女の子なんだよ。誰も知らないけど、葵は、本物の殺人者なんだよ。すごいでしょ?」
でも、私はこう思う。静香それはすごいけれど少女には向かない職業だよと。。。
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天然系変人B型♀です。ブログに読んだ本の忘備録を書いてます。
初志貫徹、実るほど頭を垂れる稲穂かな
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- 出版社:東京創元社
- ページ数:270
- ISBN:9784488472016
- 発売日:2007年12月01日
- 価格:609円
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