ニーチェ―自由を求めた生涯




「神は死んだ。」と高らかに宣言するも、自らは狂気の内にその生涯を終えた哲学者・ニーチェ。本書はバンド・デシネ(フランス発のグラフィック・ノベル)という手法を用いて彼の生涯を描いたものです。
日本のマンガとは似て非なる絵画手法であるバンド・デシネ(フランス発のグラフィック・ノベル)を用いて描…
本が好き! 1級
書評数:2673 件
得票数:40314 票
有坂汀です。偶然立ち寄ったので始めてみることにしました。ここでは私が現在メインで運営しているブログ『誇りを失った豚は、喰われるしかない。』であげた書評をさらにアレンジしてアップしております。




「神は死んだ。」と高らかに宣言するも、自らは狂気の内にその生涯を終えた哲学者・ニーチェ。本書はバンド・デシネ(フランス発のグラフィック・ノベル)という手法を用いて彼の生涯を描いたものです。
日本のマンガとは似て非なる絵画手法であるバンド・デシネ(フランス発のグラフィック・ノベル)を用いて描…




現代社会の生きづらさはどこからくるのか? その疑問に歴史学・物理学・心理学・経済学といったあらゆるジャンルから考察し、「市場経済学」の行く末を論じた一冊です。むしろ「哲学書」に近いのかもしれません。
本書は『東大話法』を世に問うたことでも有名な東京大学の安冨歩教授による経済学の手引書であります。 …





「あじま先生」こと漫画家、吾妻ひでお先生の脳内世界が迸るナンセンス・ギャグ。それを淡々と描いたものが本書です。散文詩のようで吾妻先生お得意の不条理、SF、そして女子高生を中心とする女の子たち…。
漫画家、吾妻ひでお先生による名作『不条理日記』の流れをくむ不条理シュールギャグマンガであります。全て…




「思い込んだら試練の道を」本書は全くの徒手空拳から農場・ワイナリーを起業した筆者による自身の体験から培ったノウハウをまとめた一冊です。筆者の話は様々な業種にも応用が利くものだと改めて感じました。
長野県東御市の「ワイン特区」を利用し、個人で農園・ワイナリーを起業した筆者による、自身の体験から培わ…



スマートフォンやSNSが「インフラ」としてあまねく普及し、ウェブの情報空間がそのままリアル空間と地続きになることを筆者は「多孔化」と呼んで分析をした書下ろしの社会評論です。皮膚感覚でわかりました。
本書は社会学者の筆者が書き下ろしたインターネットを主軸とした社会評論です。SNSやソーシャルメディア…



本書は「青春」や「青年」がいかにして生まれ、輝き、そして失うまでの過程を近代文学、夏目漱石や森鴎外。スタンダール、ドストエフスキーといった東西の名作の主人公の生き様から炙り出し、考察する評論です。
本書はいわゆる「青春」ならびに「青年」と言うものを自殺する青年、殺人を犯す青年を描いた近代文学の主人…



社会学者である筆者が華々しいウェブ社会の裏で何が起こっているのかを探るというもので、発表された当時はかなり先鋭的だと思われますが、今読んでみると「なるほどなぁ。」と窺わせる箇所が多かったです。
本書は社会学者である筆者によるインターネットの世界を主軸に置いた社会批評と、その中で個人が社会とどの…



世界を股にかけて活躍する科学者である筆者が「はてなブックマーク」で1000エントリーした『幻の原稿』を文系学生やビジネスパーソン向けに加筆訂正したものを書籍化した一冊です。極めて正論でした。
本書は世界的な舞台で活躍する科学者である筆者が自身の所属する九州大学整体防御医学研究所分子医科学分野…



本書は気鋭の美術家、美術批評家である黒瀬陽平氏のデビュー作です。優れた作品を生み出すツールであるプラットフォームの構築・運営と個人の創造性との相克をアニメにSNS、さらに岡本太郎や寺山修司を論じます。
僕が本書を取るきっかけとなったのはインターネットが検索からソーシャルメディア・SNSにパラダイムシフ…



サブカル系の評論家、宇野常寛氏と自民党の有力政治家である石破茂氏が「これからの日本をこうしたい!」と言う趣旨で対談したものを書籍化した一冊です。肯定的で発展性のある内容でありました。
本書に老いて自らのことを『ノンポリのおたく』と定義する評論家の宇野常寛氏と、自民党でも屈指の実力は政…



本書は笠井潔、白井聡の両氏が一切のタブー抜きで日本のタブーを臆することなく語り倒した対談本です。かなり内容的には難しく、以下に『現実』を直視すると言うことが困難かと言うことを思い知らされました。
『永続敗戦論』で一躍話題となった政治学者、白井聡先生と、小説家、評論家の笠井潔氏が一切のタブー抜きで…



『王たちのセックス』の続編であり、内容的には対を成すものであります。ここでは『歴史のタブー』とされていたヨーロッパ歴代の女王たちの果てしのない情欲、性欲の世界が描かれ、グロテスクささえ感じました。
本書は『王たちのセックス』の続編であり、内容的には対を成すものであります。王に負けず劣らず女性たちの…



ヨーロッパの宮中に500年にもわたって繰り広げられた、王を巡る『大奥』張りの愛と憎しみに溢れた女性たちの争いと悲しみの歴史を詳細な記録を元に書き上げたものです。まさに『裏の世界史』ともいえる本です。
ここで紹介しておいてこういうことを言うのは何ですが、こういう本を読んでいると、人間性を疑われるという…




ドラマ化もされたアラサー女性の本音をズバズバと描いた4コマ漫画の単行本第3弾です。ここではついにアラサーちゃんを中心に恋愛模様が動き始め、通して読むと一つのストーリーとなっている所も見逃せません。
ふんだんに下ネタを含んだうえで、世のアラサー女性たちの本心をズバズバと描き、シリーズ累計30万部突破…




2010年3月に厚労省を退職した元女性キャリア官僚の筆者が、当時新型インフルエンザ行政の渦中で見た医系技官達のの呆れた実態を赤裸々に綴ったものです。改めて読むと背筋がぞっとしてしまいました。
本書を再読し、改めて頭がクラクラしました。本書は2010年3月に厚労省を退職した元女性キャリア官僚の…




都会か田舎か、定住か移住か…。という単純な二者択一から、全国各地に「フルサト」を持とう。自給する暮らし方を伊藤洋志、phaの両氏が提案するものです。僕も将来的にはこんな生き方を選択するかもしれません。
「暮らしの拠点は1カ所でなくてもいい。」 全国各地に擬似的な拠点「フルサト」を持とうという事を…




本書はスターバックスなどの名門企業を渡り歩いたあとにCIAに入局し、10年間エージェントとして活動したあとに作家へと転進した筆者によるインテリジェンスの手法をビジネスに応用するやり方を説いたものです。
元CIAのエージェントとして10年間任務に従事したあとに、現在は作家として転進し、その前にもスターバ…



ここ近年巷を騒がせている『ヘイトスピーチ』や『ネット右翼』と言うキーワードについて、4人の論客が左右の立場を超えて論考と対話を重ねた一冊です。少し時間がたっていますが「入門編」としては最適かなと…。
本書はいわゆる「ネット右翼」が生まれ、その中でもヘイトスピーチを連呼して過激なでも活動を行っている在…




漫画家、峰なゆかさんによる「アラサー女子の本音」が詰まった4コママンガの第2巻です。笑って泣いて、胸をえぐられて…。番外のエッセイマンガもとても面白く、巻末には与沢翼大先生との対談もあります。
プレストーリーである「無修正」じゃないヴァージョンも入れると3冊目になる「アラサーちゃん」の第2巻で…



映画プロデューサーとして『電車男』『告白』など、多くのヒット作を手がけた川村元気氏が12人の先達から自分と同い年の時期には何を想い、何を考え、 どう働いていたのかを聞き出した対談集です。刺激的でした。
本書は映画プロデューサーとして、『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』など、…