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くにたちきち

くにたちきち さん

本が好き! 1級
書評数:778 件
得票数:15468 票

後期高齢者の立場から読んだ本を取り上げます。主な興味は、保健・医療・介護の分野ですが、他の分野も少しは読みます。でも、寄る年波には勝てず、スローペースです。画像は、誕生月の花「紫陽花」で、「七変化」ともいいます。ようやく、700冊を達成しました。

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沖縄のもあい大研究: 模合をめぐるお金、助け合い、親睦の人類学

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沖縄のもあい大研究: 模合をめぐるお金、助け合い、親睦の人類学

「もあい」とは「模合」と書き、沖縄では誰もが知っている「慣習」であると、この本に書かれています。「もあいはユイマール」であるともいわれ、これは「相互扶助」を意味するとも書いています。一体何なのか?

「もあい」とは、「ただの飲み会」だともいわれているが「グループのメンバーは、決まった間隔で(たとえば…

投票(20コメント(0)2024-05-20

あなたはどこで死にたいですか? 認知症でも自分らしく生きられる社会へ

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あなたはどこで死にたいですか? 認知症でも自分らしく生きられる社会へ

ある調査結果によれば「一番望ましいのは自宅」と答えた人が、第一位であったそうです。それほど在宅死は、魅力的に映るようですが、30年以上介護現場に携わってきた筆者には、そうではないとも思うといいます。

85歳を過ぎると4割、90歳を過ぎると6割、95歳を過ぎると8割の人が認知症になるとされています。こ…

投票(21コメント(0)2024-05-17

〈嘘〉の政治史 生真面目な社会の不真面目な政治 (中公選書)

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〈嘘〉の政治史 生真面目な社会の不真面目な政治 (中公選書)

「絶対の権力があるとすれば、嘘はいらないであろう。何でも思い通りにできるのだから。」と筆者はいいます。そして、国際政治では意外に嘘は使われない、だから、嘘を研究するなら国内政治の方が良いのだそうです。

古来から、人類のみならず、動物は嘘をつきながら、生き永らえてきたという、実も蓋もない話からこの本は書…

投票(20コメント(0)2024-05-05

一億三千万人のための『歎異抄』

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一億三千万人のための『歎異抄』

これまで、多くの人が、読み、そして書いてきた『歎異抄』の原文を、新しい目で読み、夢中になって、すべてを訳してしまったのが、この本です。とてつもなく面白く、また、納得のいく現代(意)訳になっています。

この十年ほど、著者は熱心に、親鸞(シンラン)を読み、最初はびっくりし、それから考えこんでしまいます。…

投票(22コメント(0)2024-04-23

これってシロ?クロ?身近な法律の135の事例集

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これってシロ?クロ?身近な法律の135の事例集

ともに、早稲田大学法学部を卒業後、前者は弁護士として、所属弁護士7人を抱える法律事務所長として活躍し、後者は、証券会社に勤務して40年、退職後は、ライターとして、数点の出版に携わっているのだそうです。

この本は、一般人である著者の一人が、事例として挙げた〈有名な事件、疑問に思った小さな法律的質問の事例…

投票(20コメント(0)2024-03-27

公衆衛生と感染症を歴史的に考える (いまを知る、現代を考える山川歴史講座)

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公衆衛生と感染症を歴史的に考える (いまを知る、現代を考える山川歴史講座)

今回の新型コロナウィルス感染症パンデミックに際し、現代の歴史家たちが、感染症流行がいかに甚大な影響を及ぼしたを実感し、これらを歴史的に考える際の一助になることを願って、この本が刊行されたとのことです。

表題から、医学史・公衆衛生史関係の本かと思って、読んで見ましたら、完全に歴史の研究者・教育者が書いた…

投票(23コメント(0)2024-03-13

第二次世界大戦の発火点 独ソ対ポーランドの死闘

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第二次世界大戦の発火点 独ソ対ポーランドの死闘

第二次世界大戦は、1939年9月に始まった、ドイツ軍のポーランド侵攻が「発火点」と言われていますが、2022年2月に始まった、ロシア軍のウクライナ侵攻は、第二次世界大戦の勃発を想起させるというのです。

「現在のロシア軍によるウクライナ侵攻に対し、ポーランドが隣国ウクライナへの支援をさまざまな形で行う理…

投票(23コメント(0)2024-03-08

パリの「敵性」日本人たち──脱出か抑留か 1940-1946

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パリの「敵性」日本人たち──脱出か抑留か 1940-1946

本書は、1940年から46年にかけて、フランスに滞在し、第二次世界大戦が始まってからも、脱出せずにフランスに留まった日本人たちを追跡し、戦争と個人との関係を描こうとした歴史ドキュメンタリーの労作です。

表紙の写真は、全く別の事柄を調べていた筆者が、ロンドンにある帝国戦争博物館の写真資料室で、偶然見つけ…

投票(27コメント(0)2024-02-14

ウクライナ戦争はなぜ終わらないのか デジタル時代の総力戦 (文春新書)【Kindle】

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ウクライナ戦争はなぜ終わらないのか デジタル時代の総力戦 (文春新書)【Kindle】

「ロシアが戦いをやめれば、戦争は終わる。ウクライナが戦いをやめれば、ウクライナがなくなる」という言葉があるそうですが、この戦争が終わるとすればどのような道があるのかを考えるのが、本書の目的のようです。

本書は、四名の筆者によって、分担執筆されています。その現職は、それぞれ、高橋杉雄が防衛省防衛研究所防…

投票(19コメント(0)2024-02-11

吉村昭と津村節子:波瀾万丈おしどり夫婦

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吉村昭と津村節子:波瀾万丈おしどり夫婦

副題にある「波瀾万丈 おしどり夫婦」とは、何を指しているのか。帯には、~癇癪もちで甘ったれ、筆が乗ると奇声をあげる「夫」/子供をおんぶしたまま小説を書いた しっかり者の「妻」~とありますが、さて・・・

表紙の裏側に、夫婦の軌跡が書かれていて、要約すると次の通りです。 1927年 吉村昭誕生、28…

投票(22コメント(0)2024-02-06

地図で読む戦争の時代

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地図で読む戦争の時代

この本のテーマは、「地図で戦争の時代を読む」ことと、「戦争の時代の地図を読む」ことの二つだそうです。そして、地図を通じて「戦争の時代」を俯瞰してみると、実にいろいろなものが見えてくると筆者は言います。

この本に出てくる地図は、国内はもとより、朝鮮、台湾、満州さらに「大東亜共栄圏」や北方領土、ポーランド…

投票(26コメント(0)2024-01-28
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