捜査官ポアンカレ ―叫びのカオス―

この悪夢のように不条理な世界で、 無力な人間が人間らしく生きるとはどういうことなのか、 そんなことを考えさせられてしまいました。
従来のミステリの枠には納まり切らないミステリでありました。 主人公のポアンカレは、インターポールの…

本が好き! 1級
書評数:149 件
得票数:1245 票
雑食性本読み。やや翻訳もの寄りかも。

この悪夢のように不条理な世界で、 無力な人間が人間らしく生きるとはどういうことなのか、 そんなことを考えさせられてしまいました。
従来のミステリの枠には納まり切らないミステリでありました。 主人公のポアンカレは、インターポールの…

この本を読んだ一番の収穫は山川弥千枝という歌人を知ったこと。
実は自分も短歌を作ってみようという気持ちは殆ど持っていないのですが、 でも作り方を知っていた方が、…

詠み人知らずの歌なのに、どうして詠み手を男って頭から決めつけるのかなあ。
「ほと々ぎす鳴くやさ月のあやめ草、あやめも知らぬ恋もするかな」 この歌をこの本ではこのように(↓)…

親しみやすい女子トークエッセイ集
芥川賞の候補になった『わたくし率 イン 歯ー、または世界』を、 読みかけて読み切れず中途敗退した経…

女性警官の言葉遣いが「~っスよね」これちょっと頂けません。 しかも秘書課勤務という設定。普通の言葉遣いも出来なくてどんな秘書課勤務よ?
似鳥鶏にはシリーズものが既に二つがあります。 まず創元推理文庫から出ている学園ものシリーズ。 …

哲学の入門本というよりジョーク集でした。
副題は『ジョークで理解する哲学』となってはいます。 でも、各種の哲学が項目として挙げられ、それぞれ…

一見するとたたき上げの刑事、でもその実はミステリおたく。 一見すると眉目秀麗キャリア警部、でもその実はぬいぐるみ偏愛の名探偵。 一見するとばりばり仕事一筋女刑事、でもその実は眉目秀麗警部に片思い中。
『ウサギの寝床』『サイクル・キッズ・リターン』『類似の伝言』 『 レイディ・イン・ブラック』『誘拐…

宮本常一はやっぱり凄い人です。
宮本常一は、戦前から戦後、高度成長期まで日本各地を、 汚れたリュックサックの負い革にコウモリ傘をつ…

古い洋館が好き。だからこの本は壺でした。
万城目学と門井慶喜が、大阪・京都・神戸・横浜・東京と、 名建築を巡り歩いてその魅力を語り合った、ル…

親戚が欝と診断されまして……。
うつ病の治療において、この本が取り上げている問題点の一つは、 「効果は抜群。副作用はない」と鳴物…

この本にはかなりショックな初耳話がいっぱいで、女の一生として、夫婦の在り方として、 これってどう考えるべき?みたいなところがあって、いや複雑な読後感。
生前の安井かずみを知る人へのインタビューを集めた本です。 作詞家としての安井かずみが特に好きだ…

取り敢えず、論理学と言うものの雰囲気だけは掴めました。 融通は利かないけど、意外と健気な奴でもあるし、避けてばっかりいないで、 もちょっと仲良くすることを考えた方が良いのかも、とそんな感じ。
入門と銘してあっても、そんなに、たいして、あんまり易しくはありません。 でもそもそも論理学なんて代…

「言ってることはわかるけど、何もあんな言い方しなくてもいいじゃないの」 そうそう、言い方が問題なのよ! というところで、そういう言い方の問題がよくわかる本。
なんだか難しそうと実はかなり腰引けまくり状態で読み始めたのですが、 日常何気なく使っている言語表現…

ハダカデバネズミってあんまりな名前だと思うの。
狐みたいな顔をしているのでキツネザル。 小さい新種が見つかったのでネズミキツネザル。 もっと小さ…

雀の次には同じくらい身近な鳥として鳩の本を読んでみました。 でも鳩ってあんまり可愛くないのよね。何故かしらん。
雀の次には同じくらい身近な鳥として鳩の本を読んでみました。 でも鳩ってあんまり可愛くないのよね。何…

単なる新刊刊行史ではどんな本がどのように読まれていたかわからない。という切り口で書かれた本。
しばしば「あの時代の文学状況は」と言って語られていることは、 文学史、それも純文学に偏った新刊刊行…

この本には「お裾分け」は目上の人に使用するのは適切ではなく 目上の人には「お福わけ」を使うべきだと有りますけれど……。
この本には「お裾分け」は目上の人に使用するのは適切ではなく 目上の人には「お福わけ」を使うべきだと…

ここは絶対正確であって欲しいと思う、特に拘りたい部分が 人に寄って違うでしょうから、時代考証は難しいと思いました。
著者はTVドラマの時代考証のいい加減さが相当気に障っているみたいです。 その気持ちは凄くわかります…

リサーチで大事なのは、結論よりも手段の方と思いますけれど、 手段をこれだけしっかり書き込んでくれている一般書は少ないので、 とても楽しく読めました。
著者は日本にいる雀の数や、その数が昔より減っているかどうかを実際に調べていて、 この本には調べて出…

心理戦で人を思い通りに動かしたいとは思いませんが、 動かされたくはありませんので、そのハウツウに自衛的な興味がありました。
この本の内容はかなり納得がいくものだと思いました。 というよりも日頃漠然と感じていたことが、 整…